美咲町議会 > 2019-09-04 >
09月04日-03号

  • "正則"(/)
ツイート シェア
  1. 美咲町議会 2019-09-04
    09月04日-03号


    取得元: 美咲町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-06
    令和 元年第 5回( 9月)定例会第 3 日 (令和元年9月4日)(1)会議の開閉時刻   開   議  午前 9時 30分   解   散  午後 3時 02分(2)出席・欠席・遅参または中途退場した議員の番号・氏名議員番号氏   名出欠別議員番号氏   名出欠別1山田雄二出席松田英二出席2藤井智江〃9江原耕司欠席     欠員10岩野正則出席4形井 圓出席11貝阿彌幸善〃5延原正憲〃12山本宏治〃6左居喜次〃13金谷高子〃7林田 実欠席14松島 啓〃(3)地方自治法第121条の規定により出席した者の氏名職  名氏   名職  名氏   名町長青野高陽建設課長國宗 順副町長忠政堅産業観光課長立石克之政策推進監井上博登徴収対策室長櫻井 実政策推進監山本翔紅会計課長貝阿彌美和総務課長稲谷雄治旭総合支所長前田有輝理財課長篠原 恵柵原総合支所長畑尾周一地域みらい課長光嶋寛昌旭総合支所 住民福祉課長池上久子くらし安全課長浦上 彰柵原総合支所 産業建設課長山本 資住民税務課平 一範福祉事務所長牧野雅明保険年金課長山崎秀仁教育長黒瀬堅志健康推進課長清水嘉浩教育総務課長石戸光也上下水道課長牧野英一生涯学習課長赤木郁貞(4)職務の為出席した職員の職・氏名   事務局長  神 坂 健 治   書  記  杉 山 慶 介(5)日   程日 程議案番号件         名1  一般質問2  議案に対する質疑3  決算特別委員会の設置4  決算特別委員会の委員長・副委員長の互選5  議案並びに陳情等の委員会付託 ○議長(松島啓君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は11人です。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。(午前9時30分) なお、9番江原議員から一身上の都合のため欠席する旨の通告、また7番林田議員から一身上の都合のため遅参する旨の通告がありましたので、報告します。 本日の日程を報告します。 第1に、一般質問、第2に、議案に対する質疑、第3に、決算特別委員会の設置、第4に、決算特別委員会の委員長・副委員長の互選、第5に、議案並びに陳情等の委員会付託、以上のとおり定めますので、ご了承願います。 これから日程に基づき議事を進めます。 日程第1、一般質問。 これから一般質問を継続します。 それでは、11番貝阿彌議員の質問から行います。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 皆さん、改めましておはようございます。 議長から許しをいただきましたので、今9月定例会に私のほうから3件の通告を申し上げております。その3件の質問を行います前に、少し私ごとでございますけれども、挨拶をさせていただきますと、私もこの議会で一般質問の場へ6年間というブランクの中で再登板をしてまいりました。新たな気持ちで臨めるということをまた経験したわけでございまして、いささか緊張をしておりまして、どういう状況であったかなというように思い起こしながら、昨日の同僚の一般質問をお聞きしながら、私の思いで進めてまいりたいと思います。 私が今定例会で通告いたしております3件につきましては、それぞれ三役のトップの方々の思いをここでお聞きをさせていただきまして、町政のほうへ反映をしていく状況というのを確認をし、そして新たな議論としては、12月議会でその答弁においての質疑、議論を重ねていければといったように思っておりますので、今定例会ではそれぞれ町長、副町長、教育長、自分の思いをしっかりと語っていただきまして、町民の方々へもそうしたことを浸透していければといったように思っておりますので、早速でありますけれども、質問のほうへ入らせていただきます。 まず、1点目でありますけれども、政策全般についてということで大きく掲げておりますけれども、現在町が進めております政策について、現状での問題点と今後の課題ということをどのように町長感じておられるか。といいますのが、町長も所信表明、そして昨日、9月議会の初日、諸般の報告等々の中で、いわゆる美咲町の振興計画について見直しがおくれておるというような状況の中で、第2次振興計画を見直し、来年の新年度より第3次振興計画を進めてまいりたいといったように言われております。私も、そうした中で考えますと、美咲町の振興計画等々についてそれぞれ十分に検証して立てていくというように、一昨日言われておりました。そうした状況の中で、この振興計画を進めていく上において現状での政策の観点においてどのように捉えられておられるかということをまずお伺いをしたいと思いますので、町長にお尋ねをします。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 貝阿彌議員の政策全般についてにわたるご質問にお答えをいたします。 今回議員からは、政策全般についてという極めて広汎なテーマでご質問をいただいております。町政上の課題は多岐にわたっているところ、これらに対する私の認識、取り組みは初日の行政報告において具体的な事例も添えながら述べさせていただきましたところです。どの政策も町民生活に直結するものであり、どれも大変重要でありますが、あえて1点だけ申し上げるといたしますと、いわゆる小規模多機能自治の実現に向けた取り組みであります。就任直後から繰り返し申し上げているとおり本町の最重要課題は少子・高齢化、過疎化に伴う人口減少の克服です。そして、その取り組みの一環として「人輝くまちみさき」という考えのもと、地域が主役のまちづくり、地域の課題をみずから克服していくまちづくりの必要性を訴えているところです。できるだけ早い時期に小さな規模ながらも、さまざまな機能を持った地域運営の仕組み、いわゆる小規模多機能自治を地域の皆様と一緒につくっていかなければならないと考えています。 6月から社会福祉協議会と実施している住民座談会もその一環であり、予定している13地区のうち、11地区が終了しました。私も都合により出席できなかった2地区を除き、参加させていただき、各地域のよいところや課題、困り事について貴重なご意見やご提案を聞かせていただくことができました。 行政報告でも申し上げましたとおり20年後には現在の1万3,500人ほどの人口が9,000人を割り込むという予測が出ております。高齢化率が45%以上になるであろうと、こういうことであります。これまで行政というのは、美咲町だけではありませんが、将来にわたる計画づくりにおいてやはり住民の皆さんに不安を抱かせないように、むしろ明るい見通しの計画を都道府県においても、市町村においてもつくる傾向があったわけですけれども、これからはできるだけ人口減を食いとめていくということはもちろんですけれども、人口減少を前提としたまちづくり、それに対応していくまちづくりをしていかなければいけないと考えております。しかし、それは一朝一夕でできるものではありませんから、今からそうしたことに対応するまちづくり、言ってみれば、地域力を上げていこうということにこれから美咲町は取り組んでいこうと考えております。ぜひともそうしたことへのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 町長の今考え方の中で、まず重要課題ということで、全国的に上げられておる大きな課題であります。こうした課題を我が町でどのようにすれば対応ができていくのかということをこの振興計画の中へ盛り込んでいく策として、私が思いますのは、感じ方とすれば、同じような状況の中で感じる部分について言いますと、やはり具体的に取り組むという姿勢を前面に押し出していくことこそが解決の大きな糸口になるものだろうというように思っております。今まで振興計画を見せていただいておりました中でも、やはり私たちが感じておったのは、いわゆる手づくりのまちづくりということにかけてはちょっと手薄な部分があるんかなということの中からすると、具体的にこういうことでこの対策を進めていって解消していくんだといったようなことを取り入れた振興計画にしていければと。例えばの話ですけれども、人口減少対策としての状況で言えば、自然減であるとか社会減であるとかといったような部分の中で、どうした部分を減を食いとめていくんだといったようなことを立案をして、政策として生かしていくかということが私は大切になってくるんではないかなといったように思っております。あらゆる研修等々に行きまして、お聞きしますと、必ずこの政策は成功するだろうなといって出した政策は余り達成できてない、ただ奇想天外な発想のもとに出した政策によって、一転してそのことが幸となってあらわれておるといったようなことを言われております。ということは何ならといいますと、やはり発想の転換を図り、今までの状況でなく、こうしたことをベースに新町の計画を図っていくんだ、今町長もおっしゃられた10年、20年先の将来を見据えたことということを振り返ってみますと、人口減少社会というのはもう30年ほど前から国のほうでいろんな政策の中で言われてきておったんですけれども、そのことが政策として生かされてきてなかったということが、ここへ来て大きくそういう状況になってきたというように私は捉えておるところであります。そうしたような意味でも町長にその胸の心意気をもう一言お伺いをさせていただきます。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 再質問にお答えをいたします。 先ほど申し上げましたとおり戦後この地域はずっと過疎化が続いておりまして、私自身申し上げているこの人口減少の克服、いや、これは何も今に始まったことじゃなくて、戦後ずっと続いておることだと、こういうご指摘もあるわけですが、減少の落ち込みぐあいが相当急激になってくるということが大変な課題であります。 私自身胸のうちを語れということでございますので、語らせていただきたいと思いますが、20年先の話を先ほどいたしましたが、これはもう遠い将来のようで、美咲町ももう合併して15年になろうとしています。大変遠い将来のようなことで、もう美咲町でさえもうあっという間に合併してから15年目を迎えようとしている。そんなに遠くない。むしろ今から手を打っていかなければいけないというふうに考えておりますし、10年なり20年先の町民の方々に、言ってみれば令和元年のころの美咲町役場、あるいは大変失礼ながら美咲町議会何をやっとったんなら、当時はと、こう言われないように我々責任ある者が将来を見据えたまちづくりをしていかなければいけないと考えております。 余り悲観的なことばかり言うつもりはありませんが、そういう意味で、ここ、これから先5年というのは美咲町にとりましてもう将来の帰趨を決する大変重要な時期であると考えております。そのためにはまずは我々美咲町役場職員がベクトルを同じにする、同じ方向向いて政策を遂行する、そして議会の皆様方のご指摘、ご意見を賜りながら一つの目標、美咲町の人口減少を克服していくんだという目標に向かって頑張る、そして町民の皆様のご協力もいただくということでないと、もう乗り切っていけないのではないかと、そうあるべきだと、私自身そういう信念で頑張っておるつもりでございます。 大変困難な局面を考えようによっては美咲町も迎えておるわけですけれども、全職員一丸となってこれからもそうしたことに向かっていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 再々質問というより、町長も言われております小規模多機能自治ということにつけて、いろんな観点の中で地域を回られて、そうしたことに気がつかれたということであろうかと思うんでありますが、私たちもそうした意味ではまちづくりの一環の中で各地方の小規模の自治体がどのようにすれば連携を保ち、強化ができていくのかといったようなことの中で他地区へも研修、視察に行きまして、まちづくり協議会というなるものを立ち上げて進めてまいったところでありまして、そうしたことが大きく実を結びつつある段階ではないかなといったように感じておるところでございますけども、その点について町長が捉えられた小規模多機能自治ということにつけての状況からして、その前段のまちづくりということにつけてはいかがか、その辺だけちょっとお聞かせください。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 再々質問にお答えをいたします。 合併以来、いわゆる協働のまちづくり協議会というのを町内13組織をつくられまして、先輩諸氏がいわゆる自主活動組織でやってこられました。大変敬意を表し、今日まで美咲町の基礎をつくっていただいたと思っております。そして、もちろんその前から美咲町には自治会が81ありまして、大小いろいろありますが、最も住民の皆さんに近い組織として自治会活動をしていただいております。もちろんこうした美咲町にとっての大きな財産を生かしながら、言い方はいろいろあるわけですけれども、小規模多機能自治、いわゆる地域自主組織なんですが、地域の課題をみずから克服していくことに力点を置いた活動組織を立ち上げていきたいと考えております。これは考え方の基本というのはみずからの地域はみずから治めるといったこと、あるいは地縁、地縁でつながるさまざまな人、組織、団体が連携し、相乗効果を発揮する、いわば地域の総力を結集するということであります。それから、いわゆるイベント型から課題解決型へと、これは決してイベントを否定していることではありません。イベントにも何らかの目的があってやっておられるはずでありましょうから、地域の課題を解決することに力点を置いていく、そして考えております小規模多機能自治といいましても、最小の江与味地区の人口500人以下のようなところから、加美地区のように3,000人を超えるようなところまでさまざまあるわけでございますから、地域力、いわゆる個性を生かすこと、そういったことを重点にこれから進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) それでは、11番貝阿議員の次の質問に移ります。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 町長のかたい決意をお聞きしましたので、そうした意味での第3次振興計画の出てくるのを12月議会ごろにはということでありますので、楽しみにさせていただきまして、次の質問に移らせていただきます。 2問目としまして、旧3町の醸成についてといったように書いております。これは本町が合併後15年を迎えておりますが、副町長は以前は町外におられた方であります。そうした中で町外から見ていた美咲町、それから現在は特別職として入ってこられて、執行部に就任をしまして5カ月ほど経過をしようとしておる中で、そうした中でいろいろと町長の政策推進に向けての力添え等々の中で、旧3町のいろんな意味での醸成をつくっていくということにつけて、我々もせんだって町民の方々との3カ所、意見交換会を行った中で、議会としては公正、平等性を持った行政をと言われておるけれども、町民としてはそのように受けとめられてないとこがあるんではないかといったようなこともお聞きをいたしております。そうした中で、私が町長にお尋ねしましたのは、副町長という観点、いわゆる町長を補佐し、町長がトップで外交に出ておるときには内部できちっとまとめていくということの中からするならば、住民対応としていわゆる醸成が図れた行政が運営されておるかどうかということが今後大切になってくるんではないかな、そうしたことがばらばらであるとなかなか町が一本化をしていかないというようなことが感じております。そうした意味で、町長はそうした観点で外部からの見た目でそのことを捉えていただいて、我が町の一本化に向けての醸成を図っていくということで役立ってもらいたいというようなことも述べられておりましたので、そうしたことの中で、まず5カ月間で副町長としての感じられたことを素直にお申し出いただければというものでお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 忠政副町長。 ◎副町長(忠政堅之君) 合併につきましてのご質問にお答えをいたします。 市町村合併におきましては、それぞれの市町村にはそれまでに培ってきた長い歴史と文化があり、そこに立脚しました生活や産業の営み、そして行政運営が進められてきておりますから、合併後の一体感の醸成ということにつきましては、どこの市町村合併におきましても克服していかなければならない大きな課題であろうかというふうに思っております。 さて、美咲町につきまして、中の行政運営につきましてはなかなか外からということで私の思ってたイメージというのはそこまで詳しくはないんですけども、美咲町が誕生したときに関しまして抱きました私の印象を述べさせていただきたいと思います。特に地理的あるいは地形的にとても特徴的に感じました。といいますのは、従来より文化は人や物の流れに沿って形成される側面があるというふうに言われておりますが、吉井川と旭川の流域、そして陸路の幹線を有する地域の合併はそれなりのご苦労もおありなのだろうというふうに漠然と感じておりました。そして、本年4月にこの職につかせていただきまして、先ほどの地理的な観点につきましては、やはりそういった特徴というのもあるというふうにも感じましたけれども、一方で、町域全体といたしましては、中山間地域というとても似通った自然環境であり、共通の恵みを享受されつつ、また課題や悩みも共有されているんだろうということを認識をいたしました。この合併後の約15年間、町執行部、職員、そして議会の行政運営におけるご尽力や、さらには住民の皆様の思いの高鳴りも感じているところでございますが、一体感の醸成とは何かということを仮に町執行部、町議会、町民全体が同じ目標に向かって気持ちを一つにすることというふうに定義づけをするならば、まだまだ努力も必要ではないかというふうに感じております。このことは合併の有無にかかわらず、自治体が抱えております永遠のテーマであろうかというふうにも思っております。今後もこのテーマを強く意識しながら、各事業を展開し、「人輝くまちみさき」の目標に向けまして、私も微力ながら全力尽くしてまいりたいと考えておりますので、議員におかれましてもご理解、ご協力をお願いを申し上げます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 11番貝阿彌議員。
    ◆11番(貝阿彌幸善君) 5カ月という短期間の間に副町長の足跡としてそこまでつかんでおられるということの中から、今後の捉え方として若干申し上げればなと思いますことにつけては、やはり今言われました歴史と文化の違い等々がある中で、それが一つになっていこうというときにはなかなか時間的な部分を要することであろうかと思いますが、その前段としまして、やはりまず何かなといいますと、全ての状況の行政の進め方、捉え方が平等、公平にやっていくことがまず根本になってくるんではないかなといったように思います。そうした中で今までも同僚議員からもいろいろとあったんですけれども、町内のいろんな施設の利用料であるとか、いろんなことにつけてもまちまちではないかと、そうしたことを合併協では早く整合性を持たせて、きちっと精査してやっていくことが町民に対するところの負託に応えることではないかといったようなことでしてきておりますけれども、なかなか進んでいないのが現状であろうかなといったように思うわけでありまして、せんだっての中でもそうした部分で住民の方々もこうしたことは早く公平、平等にしていただきたいなといったような意見も伺っております。そうした意味で今公共施設の見直しをやっていって、いわゆるあれもこれもでなく、あれかこれかというところへ絞ってやっていくということが大変重要なことであろうかと思います。そうしたことによって一つ一つの公共施設の利用の仕方であるとか、いろんなことが変わってくるだろう、そうしたことでに基本的なことをそうしたものに捉まえて、今後そうしたことを進めていく上で、副町長に十分その辺のとこを認識をいただいて、醸成を図っていただくようにお願いをできれば。感じたことはやっぱり言っていただくということが大切であろうかと思います。旧3町それぞれの歴史と文化の中での考え方であるとか人間性であるとか、いろんな状況が違っておることは確かでありますから、そうしたことを踏まえながら指摘をして、こういうことをもっとみんなで、今町長が言われた小規模多機能自治の中でそうしたことをまず図っていきながら、大きく膨らませていくように努力をしていただきたいと思いますので、その辺の決意だけをちょっとお聞かせください。 ○議長(松島啓君) 忠政副町長。 ◎副町長(忠政堅之君) いろいろとご教示いただきまして、ありがとうございます。 職員といたしましては、今おっしゃっていたようなことを一番気をつけていかなければならないのは、いわゆる安易な前例踏襲主義だと思います。今までこうしていたんだからいいじゃないかとかということは絶対にないように、いろんなことに疑問を持って、ここは変えていったほうがいいんじゃないかとか、こういうふうに改めていこうとかということに常に気を配って、今やってる仕事、それからこれからする仕事についても、そういった視点が非常に重要だと思ってます。いろんなことにチャレンジをしていかないといけないんですけども、このチャレンジは何も新しいことをするばかりではなくて、今やってることやめるチャレンジ、廃止する勇気、こういったことも重要になってくると思いますので、今やってることをいつも、これでいいのかという気持ちを持ちながら行政を進めていけるように職員一丸となっていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 再々質問ではありませんけれども、今副町長がおっしゃっておられたことにつきまして、強行に進めていっていただくということの中で、くしくもおっしゃられた、いわゆる従来のことを踏襲していくことそのものがどうであるかということにつけては、確かに中におる者については、そのことを取りやめていくということはなかなか難しいことであろうかと思う反面、こうして外部から来ていただきました人に言われると、そういったことについては、他の市町村では本当にもう廃止されておるんですよといったようなことは酌み上げていくのが行きやすいかなといったような思いがしておりますので、そのことをぜひ捉まえて進めていっていただきたいとお願いをしておきまして、次の質問に移らせていただきます。 ○議長(松島啓君) それでは、11番貝阿彌議員の次に質問に移ります。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 3問目でありますけれども、小・中学校の現状と課題についてということなんですけれども、昨日同僚議員のほうの質問の中で教育長がるる詳細に説明をされておったように記憶をいたしておるところでございます。私としてはどういうことかというと、端的に今までに学校検討委員会等々で議論をしてきた経緯を踏まえた中で、教育長が実際に現場に入られて、その状況で地域の方々との学校建設等々についての議論を踏まえた中での感じておられたことが就任前と就任後とではこういったことを本当に感じておったということをどのように執行部として実際に接してみて、どう感じておられるかということをまずお聞かせをいただければというふうに思います。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 貝阿彌議員の質問にお答えします。 まず、柵原地域の学校建設についての議論についてでありますが、夏の暑い中、ご参加くださった地域住民の方々、そして公私ともご多忙の中、ご出席くださった議員の方々に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。 学校建設につきましては、いつの時代にも、いずれの地域においても住民の皆様の大きな関心事であります。中でも統合問題や建設地域を変更する場合はさまざまなご意見があり、賛否両論をめぐって時には地域住民が分断される事態が生じることを私も県教委にお世話になっていた時代に先輩からお聞きしたり、実際に目にする機会がありました。 柵原地域の学校建設については、その上にこれからの時代における学校の制度の議論があるわけでありますから、もとよりすんなり行くとは思っていませんでした。長年教育界でさまざまな形でお世話になった最後のご奉公を地元美咲町に少しでも貢献できたらと、それなりの覚悟を持って教育長を引き受けることになりました。せっかくの新しい学校建設をするならば、今、そしてこれからの時代にふさわしい学校にしたいという強い願いを持って説明会で意見交換をいたしました。前教育長時代の取り組みや教訓を参考にしながら、誠意を持って丁寧に説明と意見を交換するよう努めたつもりであります。多くの方がその方向で聞いてくださり、意見を述べてくださいました。多様な意見をお聞きしました。こうした意見、声を参考にして各界、各層の町民の皆様から選ばれた有識者で構成している検討委員会で意見をまとめ、町長に答申したいと考えています。そして、今後の課題解決や次のステージに向けて取り組んでいく覚悟であります。 私も幸い気力があります。議論を通してまだまだ成長の余地があると感じました。美咲町の教育の発展のために微力ではありますが、健康に留意して、美咲町の教育行政のために尽くさせていただく覚悟であります。議員におかれましても今後ともご支援をよろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 教育長に1つだけお尋ねをしたいと思います部分の中で、いわゆる前段でやっておられた議論そのものを踏まえながら次の段階にということで、教育長として交換会の中に、特別委員会の中に入っていかれて議論を交わされた状況では余り変化はないと、思っていたほどそんなに、ちょっと言われましたいろんな地域性があったりするんで難しい部分はあろうかと思いますけれども、教育長が捉えられておった部分については前段も今もそんなに変わりはなく、教育に対する部分については皆それなりに持っておるということのように理解をさせていただいてもよろしいんでしょうかね。という中で、我々議会としても建設特別委員会等々ありまして、私議長時代のときによく申し上げたんですけれども、委員会の中で、教育委員会であるとか学校のPTAであるとか、それから町執行部の進め方であるとかといったようなものの結論が出てないのに、議会で結論を出すのは時期尚早ではないかといったようなことも議論を交わされておったところでありますけれども、私は常に申し上げておったのは、議会は議会としての調査研究をした中で、こうした学校づくりについてはこういったことがいいんではなかろうかというのをまとめていけばいいんではないかといったように申し上げておったんですけれども、まだまだそれも途上中でありまして、これからまとめていかれるだろうとは思いますけれども、その辺のことにつけまして教育長としてどういうように感じますか、ちょっと一言だけお聞かせください。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 失礼いたします。 今の質問にストレートに答えることができるかどうかわかりませんけれども、皆さんの意見をお聞きしながら手続というものを大切にしてやっていきたいと、今の時代というのはちょうど全てでありますけど、教育においても一番転換期に差しかかっておると思います。これからの時代に対応した教育のあり方というのが国に今示されております。世間ではソサエティー5.0の時代と言われておりますけれども、人工知能時代のとこでありますけれども、その中にも教育というのは余り変わらないというふうに見られておりますけれども、不易と流行の間の部分、変わらないけど変わらなければならないもの、変わらないけど変わらなければならない、それが今昨日から続いております小中一貫校であり、義務教育学校であり、義務教育というのは変わりませんけど、6プラス3、小学校と中学校を今どういうふうにすればいいか、9年間を見通した教育ということが叫ばれております。そういうことをしっかり本筋を見据えながら、そして国の動向、そして県の動向、いろんなことを参考にさせていただきながら、間違わないかじ取りをさせていただいたらと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 再々質問ではありませんけれども、ちょっとお願いをしておきたいと思います。これはもう既に教育長であれば見られておると思うんですが、平成29年度から平成33年度において第2次美咲町教育振興基本計画というのが出されておりまして、こうした部分についても調査していただいて、進めていただきますように、これはお願いをまずしておきたいと思います。以上であります。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で11番貝阿彌議員の質問を終了します。 続きまして、2番藤井議員の質問に入ります。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 2番藤井でございます。改めまして、おはようございます。 私は町民の負託に応えるために今この質問席に立たせていただいております。私もできるだけわかりやすく質問をしたいと思いますが、ご答弁いただく執行部の皆様も町民の皆様にわかりやすく、町民の皆様に寄り添うご答弁をお願いいたします。 私の今回の質問は、柵原中学校建設がなぜ義務教育学校ありきなのか、次に、前回に引き続き、国民健康保険税の均等割の減免はできないか、最後に、消費税増税分を保育料無償化に伴う本町の方針についてお尋ねします。 まず、柵原中学校建設がなぜ義務教育学校ありきになるのか、以下の点についてお尋ねします。 1、8月に行われた説明会の中での会場ごとの参加人数と出された意見について具体的に説明してください。 2、柵原地域だけではなく足並みをそろえると説明されましたが、将来的に美咲町内の全小・中学校を義務教育学校にされるのですか。 3、義務教育学校が子供たちにとって最善の学校とは何を根拠にしておられますか。 4、義務教育学校の創設については、柵原東小学校と西小学校の統合という大変大きな問題が含まれています。その上で、義務教育学校という全く新しい学校の創設については、丁寧な説明と住民との慎重な議論が必要ですが、1回や2回の説明会で済むものではないと思いますが、どう考えられますか。9月9日に開催される柵原地域義務教育学校整備検討委員会において住民説明会で出された意見を集約し、10月には町長に答申するとのことですが、余りに性急過ぎませんか。美咲町の歴史に汚点を残すことになりませんか。 5、多くの柵原地域の住民は普通の中学校を一日も早く建設されることを望んでいますが、なぜ義務教育学校なのでしょうか。 6、義務教育学校は教師にとって大変と聞いています。教師にとって大変な学校がどんな理由によって子供たちにとって最善の学校になるのでしょうか。 7、義務教育学校の多くは小中連携から小中一貫校へと段階を踏み、6年から7年に及ぶ研究プロジェクトを立ち上げ、慎重に検証を積み上げてから取り組まれている、机の上の計算だけではなく、慎重さが求められるのではありませんか。 8、子供たちの教育は財政優先であってはならないと考えますが、本町の場合はどうでしょうか。補助金最優先の義務教育学校ではありませんか。 以上についてお尋ねいたします。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) お答えします。 まず、1点目の説明会会場ごとの参加人数ということでありますけど、11カ所で行っております。藤原老人憩いの家が24人、南和気コミュニティーセンターが32人、北和気コミュニティーセンターが34人、吉岡コミュニティーセンターが32人、柵原集会所が18人、柵原本庁コミュニティーセンターが20人、吉ケ原公会堂が33人、飯岡老人憩いの家が22人、次に、保護者、PTA対象でありますけども、柵原西保育園保護者、小学校PTA、17人、柵原東保育園保護者、小学校PTA、23人、柵原中学校PTA、15人、合計270人の参加をいただきました。そして、出された意見については、現在まとめ中でございます。 2点目であります。 小中一貫教育をさらに推進するためにはそれに合った学校制度のあり方が求められると考えています。将来的にはどうするかでありますが、将来的がいつの時点かわかりませんが、いつの時点を将来的とするのか、詳細は設定していません。しかしながら、少なくとも美咲町全域、旭地域、中央地域、柵原地域の各小・中学校においては、小中一貫校という形に比較的早く足並みをそろえていきたいと考えております。 また、義務教育学校という結論は、現時点ではまだ検討委員会を開いておりませんし、終わっていませんので、決定できないことは議員もご承知のことと思います。 3点目でございます。 私から義務教育学校が最善の学校であるという発言をした覚えはありません。しかし、小中一貫校と義務教育学校を比較すると、これからの教育のあり方に対応するには、私としては義務教育学校がよいのではないかという趣旨の発言はしております。その根拠について端的に説明いたします。1点目は、将来の小学校、中学校は単独ではできない多様な教育活動の展開ができる。2点目は、9年間を見通した教育課程、学校にとってはこの教育課程というのが最重要でありますが、それを系統的に編成できること、そして学校の学びを地域社会に接続させることができる。これ2点目であります。3点目は、新教育課程や小規模校に対応するためには小学校と中学校の一貫教育を展開できる施設一体型の学校が適していると。4点目は、小中一貫教育の必要性が教育現場から叫ばれ、そして取り組まれてきた、その後、文部科学省がそれに応えるように義務教育学校の制度を平成28年3月に学校教育法に定めました。そうした学校現場の動向を総合的に判断し、そうしたことに応えるためであります。 4点目であります。 前教育長時代のことも踏まえて、教育委員会事務局の職員も多く参加し、皆様の意見をお聞きしました。私自身も誠実に全てについて答えたつもりであります。 次に、答申の時期でありますが、まず平成28年5月に柵原地域学校建設検討委員会を立ち上げ、都合6回の協議を重ね、平成29年3月に報告書が提出されました。続いて、平成29年10月には美咲町柵原地域義務教育学校整備検討委員会を設置して、今日に至っております。 いつまでも引き延ばすわけにはいきません。行政には継続性というものも考慮する必要があります。そろそろ結論を出す時期だと考えております。美咲町の歴史に残るよい事業にしたいと考えております。 5点目であります。 先ほど3で答弁をしたのに似ておりますが、多くの住民は普通の中学校を望むという意見は、そういうストレートな意見は私はほとんど聞かれなかったと思っております。説明会の内容は、小中一貫校か義務教育学校かで説明したと思います。議員もほとんどの会場にお越しでしたから、そのことはお聞きだろうと思います。 1点目は、従来の小学校、中学校の単独でない多様な教育活動の展開ができる。2点目は、9年間を見通した教育課程を系統的に編成できる。そして、学校の学びを地域社会に接続させることができる。3点目は、新教育課程や小規模校に対応するには小学校と中学校の一貫教育を展開できる施設一体型の学校が適している。4点目は、小中一貫教育の必要性が教育現場から叫ばれ、そして取り組まれてきております。そして、文科省のほうがそれに応えるように義務教育学校の制度を平成28年3月に学校教育法に定めたところであります。 6点目であります。 今学校現場には義務教育学校が既にあります。そして、昨日の山田議員の中にも岡山県の中で第1号といいますか、山南中学校学区が山南中のそこが義務教育学校になりました。そのいきさつについては、きのうちょっとるる述べたところであります。そういった地域の方、子供たち、そして学校の先生、みんなが、あるいは教育委員会、全員が祝福している学校でよいと判断して、そういう学校になっておるわけです。その学校が議員がおっしゃられるように一方的に悪いというふうなご質問に対して、私は今の答弁で終わらさせていただきます。以上でございます。 7点目でございます。 7年間経た上でということをおっしゃったと思いますけど、その根拠が私は何を参考にされて、しばらく7年間も経た上で義務教育にすればということに、私自身の今までの考え方ではなかなか理解しにくいところであります。私は中国地方にある義務教育学校全てについて、これ昨日も申しました、それぞれの教育委員会に電話で直接お話をさせていただいております。それによりますと、どこを起点として何年というかというのは、私にしてはそれは余り重要な問題でないと思いますが、ただ議員がおっしゃられる安全・安心とかという言葉になればそういうふうになるんかもわかりませんけれども、さまざまな答えといいますか、ここからが一貫校だとか、こっから義務教育学校だというのは、基準をどうするか、あるいは答える人によっても違っとるわけですから、そこら辺は7年がいいのかどうかということについては、私はそれを目の前にいる子供たちにとって一番いい方向であるならば、それは問題ではないのかなというふうに考えております。ただ、昨日もこれも言いました。小中一貫校にするには今のままでも教育委員会規則でやることは可能であります。 最後で、8番目であります。 これ財源優先であってはならないということでありますけれども、議員もほとんど説明会の会場に来てくださったと思います。私はどの会場でも柵原中学校区学校新設の理由を次のような順番で説明させていただきました。きのうと同じです。1番目に、これからの新教育課程に対応するため、2番目は、少子化により児童・生徒数が減少する中での適正規模、集団づくり、仲間づくりということです。3番目に、災害、防災面からの危惧、心配がある。4番目に、老朽化に対応するため、5番目に、校舎、トイレ等、雨漏り、あるいは調理場などの衛生面への対応、そして6番目に、国からの補助金などの財源も考えると、こうしたことを総合的に判断していただくために私は全ての会場でこういう順番で説明させていただいて、私としてはお金が最優先とは言っておりません。ただ、お金も考えなければいけないと言ったことはあるかもわかりませんけれども、議論の中でね、だけど最初からそういうような形ではありません。学校の教育にとって今のような順番が大切かなという形で答弁させていただきました。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 説明会への参加者は驚くほど少ない人数でした。この中でもどれだけの方が教育長の説明を聞いて納得されたでしょうか。教育長もみんなに祝福される学校をつくりたいと尽力くださっています。しかし、これで祝福される学校になるでしょうか。わずかこれだけの参加者数しかなかったのはなぜでしょうか。昨日山田議員が言われていたように、もう決まっているのだろう、どうせ教育委員会の思うようにするのだからと、諦めなどがあるのではないかと大変危惧をしております。 地域説明会の中で教育長とは思えない答弁が幾つかありました。例えば、現場の先生から、東小学校と西小学校を統合すると、子供たちは9年間同じ人間関係の中で過ごすことになり、不安ですという質問に、私も女房とけんかをしながらもいまだに離れずにいますから。小学校と中学校は文化が違う、一体型の義務教育学校になることは不安という質問に、やってみないとわからない、こんな答弁があったと思います。現場の先生が本当に心配されて発言されたことに対し、余りに心ない答弁ではなかったでしょうか。また、やってみないとわからないというのは余りに無責任ではないでしょうか。 なぜ全国でまだ75校、山陽新聞によれば82校、岡山県下では山南中学のことが載っておりましたが、まだ開始されたところは1校もありません。義務教育学校をこの柵原地域になぜつくらなければならないのか、美咲町内でほかに実施して喜ばれているのであれば、まだ理解が得られるかもしれませんが、なぜ柵原地域だけが義務教育学校なのでしょうか。先ほどの貝阿彌議員の中にも、地域によって違いがないように、こういうことも言われておりました。奈義町は小学校が1校、中学校が1校、そしてその小学校と中学校は隣合わせにありました。義務教育学校の話が持ち上がり、住民を対象に義務教育学校から講師を呼んできて講演会を開き、議員も学習をし、議論を重ね、結果的に義務教育学校になることはありませんでした。本町の場合どうでしょうか。普通の小学校、普通の中学校、小中連携、小中一貫教育、分離型義務教育学校、一体型義務教育学校の内容や違いを町民がどれだけ理解するための機会があったでしょうか。地域の中で住民同士議論する機会がどれだけあったでしょうか。 ことし2月に福山市での全国の小中一貫校や義務教育学校の先生方や地域の方、保護者の方、そして話が持ち上がって、その学習のために集いが開かれ、私も参加いたしました。この中で筑波大学名誉教授の門脇先生がつくば市の教育長をなさっていますが、先生はつくば市が義務教育学校と小中一貫校に変えてしまった後に教育長に就任されています。その門脇先生がよくもよくもこんなことしてくれた、今さら義務教育学校を普通の学校には戻せない、できるだけ従来の6・3制の学校に近い教育をしていると話されました。先生は教育学者としても著名な方でいらっしゃいます。その門脇先生が実際に義務教育学校を目の前にされたお話です。非常に重みがあるのではないでしょうか。 また、発達心理学者の都築学先生が、子供たちは発達段階があり、その発達に応じた経験をしながら成長することが、その子供が将来大人になったときとても大きな意味を持つ、6・3制がずっと続いてきているのはそういう子供たちの発達段階に合わせた理にかなった制度であるからだ、小学校と中学校の連携を強めることは教育的意義がある、ただし初等教育としての小学校と前期中等教育としての中学校は異なる学校教育である、発達段階的にも小学校は児童期、中学生は青年期である、小学6年生で最上級生になり、中学1年生で最下級生になることは発達上の区切り、多少の戸惑いを経験することはさらなる発達へのステップとなる、中1ギャップを取り除こうとすることは十分成長し切れない、幼い中学1年生をつくる結果になる、また最近推進されてきた小中一貫校の新設に伴う学校統廃合は学校の適正規模、適正配置、財政支出などの大人の論理で進められていると話されました。柵原地域の場合も大人の論理で進められようとしているのではないでしょうか。 また、教育学者、心理学者などのプロジェクトチームが大々的な調査をされ、義務教育学校の新たな大きな問題として、本来小学校6年生で最上級生としてリーダーとして自尊感情が高められる場を奪われ、自尊感情が育たない小6問題が浮上していることも指摘されました。文科省の小中一貫校の調査をされた報告の中でも、小6問題、また小学校の統合については慎重な対応が必要であることなども報告されております。教育長が新しい指導要領に合わせた最善の学校が義務教育学校と言われることに疑問を持ってしまいます。 視察に行かせていただいた鳥取県の湖南学園でも校長先生は、僕は中学の教師ですが、ほかの学校の中学生に比べ幼稚ですとおっしゃいました。また、京都亀岡川東学園の教頭先生が説明された中で、義務教育学校は教師にとって地獄です、しかし僕らはわくわくしながら仕事をしていますとおっしゃいました。 教育長は説明会の中で、先生方は子供たちのためだから頑張らなければいけないと言われましたが、既に義務教育学校の先生の本当に子供たちのためであれば頑張れるが、その実感はないという声もお聞きしました。文科省の報告の中にもすり合わせの時間、相互の乗り入れも大変ということも報告されています。義務教育学校の創設は机の上での計算は簡単でも、実際に始まると問題が噴出することが多く、義務教育が始まって10年たっても問題が噴出すると書かれています。 本町の場合、柵原東小学校、柵原西小学校を統合するという子供たちにとっても地域にとっても大変大きな問題を含んでいます。まずは、広い敷地をつくって中学校と共同調理場を建設する、例えば町民と共有して使えるスペース、音楽室、図書室、体育館、多目的室などは補助金の対象になるのではないでしょうか。避難施設としても役割が果たせるようにみんなの知恵を集めるべきだと思います。また、共同調理場も地域の高齢者や障害をお持ちの方の食事もあわせてつくれるようにできるのではないでしょうか。そうすることによって複合施設の補助対象になりませんか。 そこで質問です。 1、黒瀬教育長みずからマイクを持ち、ご説明をいただき、その姿勢に敬服いたしますが、やはり1回の説明で納得しろというのは余りに乱暴過ぎると思います。ましてや、こういう状況で結論を出すのは性急過ぎると思いますが、どうでしょうか。再度お答えください。 先ほども実際に義務教育学校になっている学校の先生方、教育長のお話を紹介いたしました。教育長もかつて教壇に立たれた方です。本当に義務教育学校が子供たちにとって最善の学校とお考えでしょうか。再度お答えください。 3、義務教育学校になれば、よい教師を県の教育委員会にお願いして集めなければいけませんと説明会の中で話されましたが、そんなことが本当に可能でしょうか、またよい先生の基準は何でしょうか、お答えください。 4、例えば場所を決め、建設場所を造成しながら並行して議論を重ね、合意を導くということはできませんか。 お答えいただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 最終的に4点のお答えでよろしいですか。            (2番藤井智江君「はい」と呼ぶ) その前にちょっと弁解をさせてください。 これ最初のうちはメモしておったんですが、人数が少ないということについては、私も残念な気がいたしましたけれども、しかし自治会長さん、そしておられた5人の方から全部に伝えていただき、最終的には常会長さんまで集まってくださって、そしてそこから全世帯に何月何日にありますと、そしてみさきネットでも報告したということですから、広報の仕方はやっておったと。そして、それについて自治会長さんも努力してくださった、結果として少なかったということでありますから、私はそういうことをしてくださった自治会長さんに厚く厚くお礼を申し上げたいと思うし、そういう広報の仕方はしたつもりでありますので、来られた結果がそうでありますので、それについて多いかった、少なかったということはちょっとコメントを差し控えたいと思います。大勢の人が来てくださることには願っておりましたけどね。 それから、2番目のことでありますが、私が中で、たしかどの会場でしたか、教員の人が来られてました。冒頭に言われたのは、義務教育学校をすれば、今働き方改革がある、それに逆行すると、教員はどうなるんなというような形から始まったと思います。そうでしょう。その中で、私は、私も教員をかつてしておったから、そちらの側に座って、若い折じゃったら自分のことも考えたかもわかりませんというやりとりをしたと思います。そうした中で、やってみなければわかりません、私はそれはそういう形で言ったような気がします。だけど、ならないように努力して、せっかくするいい学校だから、そうする必要がありますということも言ったと思います。部分部分を言われたらそういうようなことになろうかと思いますけど、以後部分部分のことについては、私はできるだけ差し控えたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、その中でまた個人のことがありました。つくば大学の元教授で門脇先生が義務教育学校はいけないという、立派な方のお名前を出して言われましたけど、私はその後、藤井議員からもそういうことを耳にしておりましたので、つくば市の教育委員会に電話をいたしました。公式にそういうことを言った覚えはありませんという教育次長の答えでありました。ただ、そういうお方でありますから、いろんなとこへ出かけていって、いろんな話の中でそういうことは言っとるというのは本人に確認してみなけりゃわからないけれども、教育委員会としてはそういうことは一切正式なものではありませんというお答えでありましたので、それも申し伝えておきます。 それでは、遅くなりましたけど、1から4点について説明いたします。 1回の説明会でわかるのかと、私の1回だけの説明会では十分わからないこともあろうかと思いますが、その前の前教育長時代もありますし、それから私についてはできるだけパワーポイントの要点についてわかっていただくようかなり職員ともども苦労してつくったつもりであります。さらに、その中の再度のことについては、やっぱし学校は学校、そして何かほかの分野であれば、その人でなけりゃ、町民の人に説明するわけですから、再度また細かいことまで言っていっても、また来てくださるかどうかわからないし、ある程度の大きな枠でフレームで話をして、納得をしていただいたら、その後は専門の委員会に任せていただきゃいいんではないかというふうな考えを持っております。 2点目の、義務教育学校が最適ではないかというのは、これは先ほどもお答えしたので、割愛させていただきます。 3点目の、県教委からよい先生を迎えるということ、これはどこの市町村でも、どの教育長でも一番力を入れとることであります。うちの学校はいいからよその学校にいい先生を送ってくれと、そのいい先生はどういう先生かということも言われたです。子供にとって熱心な先生方であります。あるいはほかにもありますけど、イの一番は、子供にとって子供に寄り添ってくださる先生、そこの地域地域に行ったら、その地域の学校になじみ、そして学校の方針に寄り添ってくれる先生がということで、どの市町村の教育長もいい人を呼ぶと、人材を呼ぶというのは、私は至極当たり前だと思っております。それを調整するのが県教委でありますけど、そこら辺のことは誰でもよろしいというわけにはいかないと思います。 それから、場所を示しというのは、できるだけ早く場所を決定する必要があります。そのことにつきましては、執行部のほうでどういう方法で選定し、そしてどういう方法の形にするかということを鋭意今検討しておるところでありますので、それが固まったら、そういう場所も早く示さないと前へ行きませんので、そういう形で検討しておりますので、示せるんではないかと思っております。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。            (2番藤井智江君「議長、4番の質問の……」と呼ぶ) 答弁漏れですか。答弁漏れ。            (2番藤井智江君「答弁漏れというより、ちょっと食い違うとんですが、場所を決めて、建設場所を造成しながら並行してまだ町民との議論が重ねれませんかという」と呼ぶ) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 今のところ考えておりません。ただ、また新たな部会を設けて、通学路のこととか、校章のこととか、もう既にそうしていかないと先に先に延びていくというのが私の実感でありまして、そんな中で検討委員会もあるわけですから、そこら辺でまた議論をしながら結論を急いでいきたいと思っております。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 先ほどの門脇先生の発言の件ですが、正式なものでなくても福山で私はお聞きをいたしました。 それから、パワーポイントを使って一生懸命説明したつもりですとおっしゃいました。このことがかえって会場の人が質問をしにくかったという後の感想を聞いております。教育長にはある意味気の毒な気がいたします。この4年間住民をないがしろに進められてきたことが大きな問題だと思います。前回の整備検討委員会で整備検討委員会の傍聴を認めないと決められました。理由は、整備検討委員会での発言に電話がかかってくるなど、自由な発言がしにくいということでしたが、私たちはそれぞれの代表として真剣に審議しているのですから、どんな意見が寄せられたとしても、発言の真意を説明しなければならないのではないでしょうか。私はこういう委員が萎縮するから秘密会にするという整備検討委員会で果たして住民の意思を酌み取ることができるのか、大変危惧しております。 建設は急がなければなりません。しかし、今からでも遅くはないと思います。まず、場所を決めて、どんな結論にも対応できる場所を造成しながら並行してもっと学習の場、議論の場が設けられ、私たちの学校とみんなが思える建設が求められるのではないでしょうか。 鳥取の湖南学園の場合、毎晩のように地域の中で話し合いが持たれ、結果として義務教育学校の湖南学園が創設され、地域の人たちは私たちの学校として地域を挙げて協力的と聞いております。青野町長人口減少をたびたび口にされ、きょうは最重要課題とおっしゃいました。人口が減ることが大変なことだとお考えのようですが、今強引に東小学校と西小学校を統合し、柵原地域に義務教育学校を創設するようなことがあれば、柵原地域の過疎化は急激に進むと思います。若い人たちは柵原地域からいなくなるのではないでしょうか。 美咲町ではかつて住民の合意がないままに2学期制にし、また3学期制に戻すということが保護者にも地域にも十分説明されないままに行われました。しかし、今度の場合、一旦学校を建設すれば後戻りすることはできません。財政ではなく、本当に子供たちにとって何が大切なのか、何が最善なのか、ただただ子供たちにとってどうなのか、この議論が深められなければなりません。 そこで、質問です。 こういう状況でも9月9日の整備検討委員会で地域説明会の意見をまとめ、10月に答申を行い、12月議会に議案として提出されるのでしょうか。 2つ目として、東小学校、西小学校の統合も含め、地域の中で議論が尽くされ、住民の合意が得られたとお考えでしょうか。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 2点おありだったと思います。 1点目は、整備検討委員会は少しの間、間がありましたけれど、7月26日だったと思います。整備検討委員会を再開いたしました。そのとき藤井議員もご出席されておられました。そのときに先ほどの2点について説明したと思います。 1点目は、なぜ非公開にしたかということであります。前回の検証の結果、そのときに押しかけられて会議ができなかった。そして、終わった後、中の委員の人に電話があったり、あんた反対かというようなことが大分あった。もう出席したくないというような委員の人もおられる。だから、普通なら公開しとってもいいかもわかりませんが、そういうことを委員の人が萎縮したり、後からそれに来られた人から、あるいはそれ以外の人かもわかりませんけど、私は直接それを聞き、決断をしたのであります。そして、その大枠のどういう形だったというのは何らかの形でまた後は示せばいいわけですから、その会議はまずは保証されるということが優先だなと考えて、そうしました。そのときは議員も覚えていただいておると思います。 それから、2点目でありますけれども、そのとき後、これは10月の中旬ぐらいに終わりになりますから、9月、そして10月ということで最終的な結論を求めてきたいと、そして町長に答申したいということも説明させていただきました。そのときに議員は発言は何もなかったということであります。私はそう理解しております。 以上です。            (2番藤井智江君「議長、答弁漏れです」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 答弁漏れありますか。            (2番藤井智江君「東小学校と西小学校の統合も含めて、地域の中での議論が尽くされ、住民の合意が得られたとお考えでしょうかという質問をしたんです。整備検討委員会の秘密会のことをお尋ねしたわけではありません」と呼ぶ) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 私は11回の会議の中で会議が終わった後に、多くの人から終わった後、散会する前でありますけど、教育長、頑張ってください、できるだけ早くやってくださいという多くの意見に勇気づけられました。とにかく義務教育学校とか一貫校ということでなしに、もう早く建ててくださいということが多かったと思います。そういうもろもろも意見も、反対意見も今まとめておりますので、整備検討委員会に出すのが一番最初だろうと思います。そういう意見も参考にしながら前の、もう4年にもなるわけでありますから、この先まだ先に延ばすと本当心配であります。だから、私はそういったところで行政としての最終判断、結論をする時期に来とると思いますので、そういう方向でやっていきたいと思っております。 ○議長(松島啓君) それでは、2番藤井議員の次の質問に移ります。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 質問に移る前に、くれぐれも柵原地域の子供たちが美咲町の子供として大切にされていることが実感でき、また地域の拠点としての地域の中で愛され続けられる学校が創設されますように、そのことを心からお願いしておきます。 それでは、国民健康保険税の均等割の減免ができないかという質問です。 国民健康保険は社会保障制度として制定されましたが、所得割以外に世帯割、均等割が加算されるため協会けんぽなどに比較して高額となり、特に子育て世帯にとっては重い負担になっています。 1、8月時点で現年課税分と滞納繰越分を含めた滞納総額と滞納件数は幾らですか。そのうち、最高額と最少額は幾らですか。 2、平成30年度の現年課税分、過年課税分、滞納繰越分の収納率はそれぞれ幾らでしたか。 平成30年度において不納欠損処分した金額と件数は幾らですか。 4、8月時点での資格証発行件数、うち18歳未満、そしてまた短期証の期間別発行件数、そのうちの18歳未満の世帯を教えてください。 5、18歳未満の均等割を半額にできませんか。もし半額にした場合、予算額は幾ら必要ですか。 6、ゼロ歳から3歳までの均等割を全額免除できないか。もし全額免除した場合の予算額は幾らなりますか。 以上、お答えいただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 平住民税務課長。 ◎住民税務課長(平一範君) 住民税務課、平でございます。 2番藤井議員の国民健康保険税の均等割の減免はできないかというご質問のうち、私のほうからは、滞納額平成30年度の収納率、不納欠損処分についてお答えさせていただきます。 まず、現年課税分と滞納繰越分を含めた滞納総額でございますが、8月26日時点で3,690万2,993円でございます。滞納件数は331件でございます。そのうち最高額は303万9,376円、最少額は2,000円でございます。 次に、平成30年度の収納率でございます。現年課税分が調定額2億7,143万3,800円に対しまして、収納金額が2億6,091万6,286円で、収納率96.1%でございます。過年課税分が調定額486万9,300円に対しまして、収納金額356万7,400円で、収納率73.3%でございます。滞納繰越分は調定額5,512万3,361円に対しまして、収納金額2,451万2,426円で、収納率44.5%でございます。 次に、平成30年度の不納欠損処分につきましては、件数138件、金額は158万1,652円でございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 山崎保険年金課長。 ◎保険年金課長(山崎秀仁君) 保険年金課、山崎です。 私のほうからは、4番、5番、6番につきまして回答させていただきます。 4番の8月時点での資格証発行件数等でありますが、7月末現在の発行件数を報告いたします。資格証、52世帯、69人、18歳未満の世帯数、7世帯、短期証、期間は1カ月のみであります、短期証、期間1カ月、4世帯、10人、18歳未満の世帯数、1世帯。18歳未満の方に対しては子供医療費の関係で資格証、短期証はいずれも発行しておりません。通常の国民健康保険証を発行しております。 5番、6番につきまして、あわせて回答させていただきます。 美咲町では子供医療費助成で満18歳に達した日以降の最初の3月31日までにある方に対しては医療保険各法に基づき医療を受けた場合に、自己負担をしなければならない費用を公費で負担する措置を講じておりますので、18歳未満の均等割を半額に、ゼロ歳から3歳までの均等割の全額免除については考えておりません。18歳未満の均等割を半額にした場合の必要な予算額は213万665円、ゼロ歳から3歳までの均等割を全額免除した場合の必要な予算額は45万2,340円です。 以上です。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 医療費の補助があるからこの減免はできないということでした。しかしながら、この国民健康保険税の制度としての欠陥ということはお認めになられますでしょうか。これが質問の1点目です。 そして、滞納者の滞納の主な理由として書かれていましたが、遡及の人に対しての請求をどういうふうにされているか、そのことをお知らせください。 ○議長(松島啓君) 山崎保険年金課長。 ◎保険年金課長(山崎秀仁君) 失礼します。 国民健康保険税の制度としての欠陥を認めるかどうかでありますが、国民健康保険税の課税につきましては、国民健康保険法施行令に基づき、所得割額、均等割額、世帯割額の合計を課税しております。法令に基づき課税をしております。したがいまして、引き続き法令に基づき対応していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(松島啓君) 平住民税務課長。 ◎住民税務課長(平一範君) 遡及課税の場合の支払いの方法ということでございますけども、1回の納付ということでお願いをしておる状況でございます。 以上でございます。            (2番藤井智江君「議長、私が質問したのは、法令に従って課税するということじゃなくて、保険税の制度としての欠陥がどうなのかということをお尋ねしました」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 答弁できますか。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 国の制度でございますので、なかなか町の判断でお答えすることは大変難しいと考えております。そうしたことは国政選挙などを通じまして、国民の皆さんが選挙というものを通して意思を表示されておられることだというふうに感じております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 遡及の支払いについて1回で支払いというふうな答弁をいただきましたが、遡及の場合は社会保険から国保に移る場合前年の所得額が往々にして多いために高額な金額になる場合が多いです。それが1回で払うというのは非常に困難であり、1回と言われた時点でもう払えないというふうに思われる方も多いのではないでしょうか。遡及の場合はやはり納税通知書を持参して、説明をして、分割を提案する、そういうふうなやり方が必要なのではないでしょうか。 ○議長(松島啓君) 平住民税務課長。 ◎住民税務課長(平一範君) 遡及適用の場合1回の納付ということで大変高額となるというご指摘でございますけども、個々の案件につきましては分納等のご相談にも応じていきたいというふうには考えておりますが、基本的には1回の納付のほうをよろしくお願いしたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) それでは、2番藤井議員、次の質問に移ります。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 国民健康保険税が先ほども非常に大きな滞納額になっております。私は支払えない税額を課するのではなく、もっと本当に町民に寄り添った、そういう徴収の仕方、そういうことも必要なのではないかと思います。町長が職員のあり方についてもよくおっしゃっていますが、やはり主権者は町民です。町民に寄り添った行政がされることが行政に対する信頼になると思っております。そして、そのことは地域の活性化につながることだというふうに思っております。 次の質問に移ります。 国は10月の消費税10%増税に伴い、幼児保育を無償化すると言っています。以下の点について美咲町の方針をお尋ねいたします。 国は保護者から徴収すべき給食費として、主食費3,000円、副食費4,500円の合計7,500円を基準として示していますが、美咲町の方針を教えてください。 従来給食費は保育料に含まれているものであり、無償にすべきではないのでしょうか。 3番目、ゼロ歳から2歳については、従前のとおり保育料を徴収するのでしょうか。第3子以降は免除の対象であるが、そのほか減免の対象外の幼児は何人いるのか、またこの際免除することができませんか。 保育料以外に保護者から徴収するものがありますか。 以上4点についてお答えください。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 藤井議員の、幼児教育、保育の無償化に向けての美咲町の方針についてのお尋ねにお答えをいたします。 美咲町といたしましては、基本的に国の制度改革に沿った形で無償化を実施する方針です。ただし、美咲町では保育料の独自減免を実施してきた経緯もあり、国の制度も参考にしながら、保護者の方々の負担がふえない方向で考えております。 詳細は担当課長に答弁させます。 ○議長(松島啓君) 石戸教育総務課長。 ◎教育総務課長(石戸光也君) 教育総務課、石戸です。よろしくお願いいたします。 2番藤井議員の保育費無償化に伴うご質問についてです。 1番と2番は保育園の給食費についてのご質問ということで、それについてまずお答えします。 幼児教育、保育の無償化の実施に伴う食材料費の取り扱いについて、国の基本的な考え方は、主食費、副食費ともに今までも施設による徴収、または保育料の一部として保護者の方にご負担いただいてきたことから、今回の無償化後も引き続き保護者の方にご負担いただくというものです。ただし、副食費については、年収360万円相当世帯の子供及び所得階層にかかわらず、第3子以降の子供については徴収を免除されます。現在美咲町では3歳から5歳児の給食費として、主食のお米代は月額500円を保育園が直接徴収し、副食のおかず、おやつ代等は保育料の一部として町が徴収しています。無償化に伴い、今後は主食代に加えて副食代を直接徴収することになります。 美咲町としての方針です。主食代は、国は月額3,000円を示していますが、美咲町は月額500円をお米代としてそのまま据え置いて徴収させていただきます。また、副食代は、国の示した月額4,500円を副食費とした場合、現在の美咲町の保育料独自減免で徴収している保育料を上回る階層が発生します。このことから副食費については、保護者負担がふえないように、月額3,200円を設定額としたいと考えております。 それから、3番目、保育料についてのご質問ですが、まず保育料については、国の制度は3歳から5歳については10月から保育料の無償化ということで、これは美咲町も同じく無償化をします。そして、ご質問にありましたゼロ歳から2歳については、第3子からは保育料を免除していますが、第1子、第2子については、今までどおり保育料を徴収させていただきます。ゼロ歳から2歳児の児童数は127人で、現在のところですが、そのうち保育料を徴収している第1子、第2子の児童数は98人です。徴収総額は1カ月で111万6,000円、1年間で1,338万8,000円になります。免除ということになれば、継続した公費負担が続くことになるため現在のところ免除は考えておりません。 それから4番目に、保育料以外に保護者から徴収しているものとして絵本代、写真代、また保育に必要な用品代、例えば制服、連絡帳、マジック、クレパス等の用品代、それから保護者会費等があります。 以上です。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) これの実施は10月からですか。はい。 今まで町が独自にしとったものが今回の国の制度によって浮くと言ったら変なんですが、浮くような形になると思うんですが、それは4,500円を3,200円のその差額とかに充てていくということですか。 ○議長(松島啓君) 2人でやりとりされんように。まとめて質問してください。 ◆2番(藤井智江君) それについてちょっとお答えいただきたいと思います。 それから、保育料だけが国は減免ということですね、そのことをちょっと確かめておきたいと思います。 それから、これも確認なんですが、今までは保育園で集めていた500円についても町で直接集金ということでよろしいでしょうか。 ○議長(松島啓君) 石戸教育総務課長。 ◎教育総務課長(石戸光也君) 藤井議員の再質問についてです。 3,200円というのはあくまで現在保護者が負担している負担額がふえないということの設定を3,200円としたということです。 それからもう一つ、国のほうから特例の交付金として今回の保育料無償化に伴うものが配分がある予定です。ただ、これについては、まだ10月始まって、12月ぐらいに調査があり、3月に配分があるということで詳細がまだ出ておりません。ですから、その分今回保育料無償化に伴うものは、それに見合うものを今回9月補正で予算計上はさせてもらっております。 それと、お米代500円は、今までどおりこれは保育園が徴収しておりましたので、現在のところ同じように保育園が徴収して、年間のお米代に充てていくということで考えております。よろしいですか。            (2番藤井智江君「はい」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 町長が国の制度に従うというふうに先ほどおっしゃいました。しかしながら、自治体の役割というのは町民の福祉の増進です。沢内村のあの有名な話がありますが、本当に町民にとって何が大事なのか、そういうことはやはり主権者として考えていただきたいと思います。今の国のやり方は本当に国民いじめであるというふうに思います。そういう中で、自治体の長がどれだけ町民を守る立場に立つことができるか、そのことは本当にそこに住む者にとっては大きな意味があると思います。学校の問題にしても、国の方針が今義務教育学校に向かっておりますが、やはり本当に、ただただ子供にとってどうなのか、そういうことをしっかり考えていただきたいと思いますし、主権者である町民が納得がいく、合意が得られる、そのことが本当に大切なことではないかというふうに思います。これから町がいろいろ大変厳しい状況に入っていきますが、そのときに町民が信頼して町に協力ができる、そういう体制がとられる、そういう町であってほしいと私は心から願っております。そのことを申し上げて、質問を終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で2番藤井議員の質問を終了します。 ここでただいまから午前11時35分まで休憩します。(午前11時17分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午前11時35分) ただいまの出席議員は11人です。 続きまして、8番松田議員の質問に入ります。 8番松田議員。 ◆8番(松田英二君) 皆さん、こんにちは。8番松田でございます。 皆さんのお手元に8月10日付で6月定例議会の内容をまとめた議会だより第57号というのをお届けさせていただいていると思いますが、この中の18ページに、当時職場体験という形で中学校2年生の10人がこの議場に来てくれまして、そのときの感想を書いてくれた文章をちょっと掲載をさせていただきました。その1人が書かれた文章が、この議会でわかったことは、美咲町は子供がとても少なく、おじいちゃん、おばあちゃんがいっぱいいる町ということ、こういう感想を書いてくれてます。何の気なしに普通に感想を述べた言葉だと思いますけれども、人それぞれとり方は違うと思いますが、皆さんはこの言葉をどう受けとめられますか。執行部の皆さんのより一層の奮起を期待したいところです。というようなことを申し上げまして、閑話休題、それはさておき、本日の一般質問に入らせていただきます。 前回6月の一般質問で予告をさせていただきました。小規模多機能自治についての質問についてなんですけれども、まず小規模多機能自治で防犯体制の確立を、住民の安心と安全を確保する上で防災とともに重要視しなければならないものが防犯活動である。平成30年6月22日、登下校時の子供の安全確保に関する関係閣僚会議において決定された登下校防犯プランの中で、防犯カメラ設置に対する特別交付税措置が盛り込またようです。これを財源として防犯カメラ設置補助金などの制度を創設することにより小規模多機能自治による自主防犯組織などの体制確立を目指すことはできないでしょうか。 また、小規模多機能自治を実践している自治体では、地域共生社会構築計画の策定、地域運営組織の設立、地域担当職員の配置、一括交付金制度の創設など、取り組みが順次行われているようですが、本町は今後どういった手順で進めようとされているのか、町の具体策はどうでしょうか。これが質問の要旨でございます。 質問に際しまして議長に1点お願いをしておきます。この画像を使用させていただきたいと思いますが、許可をいただけませんでしょうか。 ○議長(松島啓君) 許可します。 ◆8番(松田英二君) ありがとうございます。 それでは、事務局長、まず1番目を映してやっていただけませんか。 まず、岡山県警ではこういった県内の犯罪の認知状況というものをまとめられました小冊子を作成されておられまして、この中に県内の刑法犯市町村別の認知状況の推移というグラフをまとめておられました。ここに出させていただいたのがその抜粋といいましょうか、大まかにまとめたものでございます。平成14年当時におきまして岡山県下全域で発生をしておりました刑法犯の認知件数というものは4万5,386件、そのうち都市部で発生いたしました犯罪の認知件数が4万3,679件、町村部が1,674件、美咲町内では182件でありました。これをごらんいただいてもわかるとおり県内の犯罪の認知件数というものの、95%以上は岡山市、倉敷市を初めといたしました都市部で発生をしているものであります。しかしながら、町村部においても全体で1,600件という、それなりに数の多い件数が発生をしておりました。それが16年をたちました平成30年の件数も見てみますと、県下で起こったのが9,509件、そのうち都市部が9,041件、町村部が381件、美咲町内では39件と、軒並み十五、六年の間に80%以上の認知件数が低下をしているという状況があるようです。こういった認知件数の低下の背景には、やはり住民の方のボランティア活動等による防犯ボランティアといったようなをことが背景にあって、犯罪の認知件数がどんどんどんどん低下をしていったというようなことが見てとられるようです。犯罪が発生しにくい状況というものの中に、まずは人がたくさんいるところ、そして明るいところ、さらには監視をされているところ、こういったところでは非常に犯罪が起こしにくい、発生件数がどんどん低下している状況の一番の原因になっているようです。本町におきましても子供の通学の安全の見守りであるとか、あるいは美咲町安心・安全ネットワークによる青パトの監視であるとかといったようなものが随時行われている状況が、そうした犯罪件数の低下に大きく貢献をされているものというふうに認識をしておいたほうがよろしかろうと思います。そういうボランティアに参加をしていただいている皆さん方には感謝を申し上げるところです。 そして、次の画像へお願いいたします。 美咲町内にもこういった防犯カメラというものが設置をされておられます。平成26年度から平成28年度にかけて3カ年の間に当時のまちづくり課が県の補助金を利用して町内たしか24カ所程度だったと思いますけれども、設置をされておられますし、保育園とか小学校におきましても独自にこういった防犯カメラの設置というものが進められている状況であろうと思いますが、この防犯カメラを町が事業主体となって設置をした当時、各自治会に対しても防犯カメラ設置補助金要綱といったものがつくられて、各自治会に対して、こういった取り組みをされませんかというふうな呼びかけがなされていたときがあったと思うんですけれども、今の段階でこの補助金設置要綱そのものが廃止をされているようです。まず、防犯の担当でありますところのくらし安全課長にお伺いをいたしますけれども、この町が事業主体となって防犯カメラを設置していた状況の中で、要綱が設置されておられましたね、これが廃止された当時の状況というもの、説明をいただけるようでしたら、教えていただけませんでしょうか。 ○議長(松島啓君) 浦上くらし安全課長。 ◎くらし安全課長(浦上彰君) 松田議員のご質問にお答えさせてもらいます。 議員ご指摘のとおり美咲町が現在設置いたしております防犯カメラにつきまして、多くは平成26年度に創設されました岡山県防犯カメラ設置事業補助金を活用しながら、現在では19台を町内各所に設置いたしております。 また、この補助金につきましては、議員ご指摘のとおり地域の自治会等が設置するものにつきましても対象といたしておりましたので、平成27年度から自治会が単位となっております防犯協力会が設置するものに補助金を支給するといったことで、補助金要綱を制定いたしまして、対象経費の3分の2、上限を20万円として定めまして、地域のほうにも設置を呼びかけてまいりました。この県補助金につきましては、設置当初から平成26年度から28年度の3年間というふうにもう期限が限られておりまして、県補助金が平成28年度末をもちまして廃止となり、町補助金要綱につきましても、それに伴いまして廃止をいたしたところでございまして、現在この要綱は廃止として現在に至っておるところでございます。 なお、2年間地域を対象に補助金を使って防犯カメラの設置を呼びかけてまいりましたけども、残念ながら地域での設置のほうについては、なかったといったのが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 8番松田議員。 ◆8番(松田英二君) 平成27年度から各自治会に対して呼びかけを行われたということなんですけれども、私も自治会の会議等に参加をいたしまして、話を聞いてるんですが、当時そういった話が一切自治会からは出てきてなかったように記憶をしてるんです。ですから、広報活動に対して少し弱かったんではないかなという気がせんでもありません。 そこで、事務局長、次の画像をお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 許可します。 ◆8番(松田英二君) 岡山県には岡山県県民生活部くらし安全安心課という課があるそうでございまして、ここが安心・安全まちづくり施策として町内会等の要望により防犯カメラ設置に要する費用等の一部を補助金として交付していますかという質問を県下27市町村全てに問いかけてみましたところ、そのうち9町村で回答が得られたそうでございまして、まず岡山市、津山市、井原市、美作市、高梁市、赤磐市、この6つの市では、補助率を3分の2から10分の9、補助金の上限が20万円から30万円、交付対象は主に自治会という形で補助金の交付をされていらっしゃるそうです。総社市におかれましては、一括交付金による対応も可とされているようでございまして、この一括交付金というのは小規模多機能自治の一括交付金というふうに読み取れます。浅口市と奈義町におかれましては、要望によって自治体が設置することもありますという返答が出ていたようです。こういうような形で美咲町もこの防犯カメラに対する補助金の設置要綱を策定していた経緯もあるわけでございます。そして、自治会の中における防犯組織というものも持っていらっしゃる自治会も中にはあるようでございますので、でき得ることならば、自主防犯組織という体制を構築することによってこうした地域の安全・安心施策というものに対して、その地域の中で協議をしていただき、課題があるのであればその一つ一つの課題を地域で解決していく、そのためには町行政の財政的な協力が不可欠であるというようなことから考えるんであるならば、この防犯というものに対して行政としてどう地域に対して協力を要請していくのかということも含めて、防犯カメラの設置補助金要綱の復活、そして小規模多機能自治内への自主防犯組織の体制確立、こういったことに関して町長はどうお考えになられますでしょうか、ご答弁をいただければと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 松田議員の防犯に関するご質問にお答えをいたします。 ニュースや新聞などを見ますと、近年の犯罪の抑制や捜査で防犯カメラの果たす役割は大変大きく報じられており、商業施設や駐車場、金融機関など、自主的に数多く設置をされてきております。 美咲町のような人口規模が小さな町におきましても、いつどこで犯罪や交通事故が発生するかわかりません。町でも通学路の主要と思われる場所に防犯カメラを設置しておりますが、地域においてはまだまだ必要と思われる場所があると思います。また、先ほどご説明をいただきましたが、県の補助金制度がなくなっても自治体単独で補助金制度を続けているところも県内にはあります。このような状況から自治会が自主的に、岡山県が定めている防犯カメラの設置及び運用に関するガイドラインを遵守して設置する場合において、地域の犯罪防止や地域の安全・安心を確保するそうした面からも補助金を復活することを検討してまいりたいと考えております。 また、こうした取り組みを地域で考えていただくことを通じて地域防犯力の体制強化につながると考えております。 それから、ご提案のありました小規模多機能自治を通じて防犯体制を確立してはどうかといったご指摘についてお答えをさせていただきます。 今後の小規模多機能自治の進め方につきましては、地域の魅力や課題を共有するため、引き続き、話し合いの場あるいは座談会を開催していきます。次の段階として、地域のさまざまな分野のリーダーの方に参画をしていただき、課題解決のための取り組みや組織内ルールをつくるため準備委員会を設置し、地域の課題や解決のための取り組みなどを記載した地域の将来計画を策定いたします。その後に運営組織を設立し、活動を開始すると、こういう流れを想定しております。            (8番松田英二君「ちょっとそこでとめといてください」と呼ぶ) ありがとうございます。            (8番松田英二君「再々質問です」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 再々質問。 8番松田議員。 ◆8番(松田英二君) こういうことを申し上げますと、どうしても財源的なものがネックになってきますけれども、冒頭でも申し上げましたとおり国の各省庁において特別交付税措置というのが盛り込まれたというようなことも漏れ聞こえてきておりますので、理財課長を中心にそうした財源の確保についてしっかりと確認をした上で取り組んでいただければというように思いますので、しっかりとご検討のほどよろしくお願いいたします。 そして最後になりますけれども、事務局長、4番目をお願いいたします。 現在実際に小規模多機能自治に取り組んでおられる自治体、県内にも新見市であるとか、あるいは総社市であるとかといったところがあろうかと思いますけれども、こうしたところで一つの事例として新見市の事例をちょっと申し上げさせていただきたいと思うんですが、まず新見市が策定されたのが小規模多機能自治による地域共生社会の構築計画の策定、そして地域運営組織の設立、さらには一括交付金制度の創設、地域担当職員の配置といったような形で、小規模多機能自治というものを実際に進める中にあって何々まずはそろえていかなければならないのかというものを1つの手順に沿って具体的な、計画的なものを策定されていらっしゃるようです。本来の4月1日から小規模多機能自治というものを実践されて、今現在市内の2つか3つのいわゆる地域運営組織を設立して、小規模多機能自治を実践的に進めていらっしゃるというふうなことがホームページに載っかっておりました。これの中には非常に具体的な申請書の書き方であるとか、あるいはこういうときにはこうしたらいいんだみたいなマニュアル的なものまで含めて地域に具体的な説明をされていらっしゃるんですね。やはり今私も自治会の人と話をするんですけれども、小規模多機能自治って何のことかわかりますかと言うたら、何ならそりゃあという返答しか返ってきません。実際にいつからそんなもんが始まるんですかと言われても答えようがないですね。そんな中でも、せんだっての議会報告会の中でお一人の方が非常に熱心にこの小規模多機能自治について質問をされてこられまして、この町の中でこの小規模多機能自治という形が根づかないようなことがあったら、この町は崩壊してしまう、それほど重要な政策であるから、必ずこの小規模多機能自治の実践に際しては町を挙げての体制をしっかりと整えなさいということを言われました。そうしたこともありまして、よその他の自治体のやり方を見ておりますと、さまざまな取り組みをされていらっしゃいます。本町はどういうやり方でどういう手順をもって、いつから進めていこうとされていらっしゃるのか、具体的なお話をいただけるようでしたら、この場で教えていただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 松田議員の再々質問にお答えいたします。 小規模多機能自治は地域が抱えている防災、防犯や草刈り、介護予防や見守り、担い手育成など、そうしたさまざまな課題を地域の住民が力を結集し、自分たちで考え、決定し、実行して解決するために地域の運営を自主的に行う仕組みのことであります。 美咲町におきましては旧村単位の13地域で小規模多機能自治に向けた取り組みを始めたところです。現在は地域みらい課を初めとする各課、社会福祉協議会、NPO団体、自治会長協議会、協働のまちづくり協議会などで情報共有会議や研修を行っており、あわせて社会福祉協議会と共同での住民座談会、アンケート調査などによる各地域の課題の把握を行っているところです。 また、ご指摘の地域担当町職員あるいは集落支援員の配置や、一括交付金の創設についても、それぞれ一長一短があることから検討を進めているところであります。 今後の進め方につきましては、地域の魅力や課題を共有するため引き続き話し合いの場、座談会を開催してまいります。次の段階として、地域のさまざまな分野のリーダーの方に参画をしていただき、課題解決のための取り組みや組織内ルールをつくるため準備委員会を設置し、地域の課題や解決のための取り組みなどを記載した地域の将来計画を策定します。その後に運営組織を設立し、活動を開始するという流れを想定をしております。 まずは、13地域のうち、小規模多機能自治への機運が高まっている2から3の地域を先行地域として選定し、地域住民、役場の各課、社会福祉協議会、NPO団体などと協働しながら小規模多機能自治に向けた体制づくりを進めたいと考えております。 きょうの貝阿彌議員の質問でもお答えをさせていただきましたが、美咲町には旧町時代から長年培われてまいりました自治会という組織、あるいは合併以来の協働のまちづくり組織という大きな財産があります。そうした財産をさらに充実強化するというイメージで捉えていただければというふうに考えておりますし、今現在もう既に実践をされているところも多いわけであります。何か特別変わったことをやっていくということではないわけでありますが、大きなこれからのこういう美咲町のような小規模な町村、いわゆる中山間地域におきましてはこうした地域の仕組みづくりが必要だろうという考えのもとで進めてまいりたいと考えております。 あくまで住民の皆さんと役場も伴走していくと、そういった形でそれぞれの各地の実情に応じた仕組みをつくっていきたいと考えております。 以上でございます。            (8番松田英二君「いつから開始されるのかということについては決まってないということでしょうかね」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 具体的な時期は。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 松田議員のご質問にお答えをいたします。 まずは、美咲町内にあります旧村13地域のうち、機運が高まってきている2から3の地域を先行地域として体制づくりを進めていきたいと考えております。今この時点で何月ごろからということはなかなか申し上げにくい面がありますが、そうした方向で進めてまいりたいと考えております。 ◆8番(松田英二君) わかりました。それでは、しっかり頑張ってください。 申しわけありません。3分ほど過ぎてしまいましたけれども、これで私の質問を終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で8番松田議員の質問を終了します。 ここでただいまから午後1時まで休憩します。(午後0時04分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午後1時00分) ただいまの出席議員は11人です。 続きまして、4番形井議員の質問に入ります。 4番形井議員。 ◆4番(形井圓君) 4番形井でございます。 私は地域の皆様方の声を行政に届ける、そのことを自分の信念として議員活動を行ってきました。今回の質問におきましても、町民の皆様方のご意見、ご要望に基づいての質問であることをお伝えして、町民の皆様方の生の声でありますので、町民の方の立場に立った答弁を期待いたしまして、質問に入らせていただきたいと思います。 まず、第7期の介護保険料の算定についてお伺いしたいと思います。 この第7期介護保険料につきましては、昨年の9月にも同様の質問をしてきましたけども、町長の交代もありました。青野町長、そして副町長、教育長に、そして執行部の皆様方にも実態を再度確認していただき、把握していただくためにもあえてお伺いしたいというように思います。先ほど申し上げましたけども、ここに座っておられる執行部の職員の皆様方も自分のこととしてできれば考えていただきたいというように思います。 美咲町の介護保険料は、第6期分につきまして、その月額の保険料は7,800円、岡山県で第1位、全国でも3位にあって、大きな問題になったことは記憶に新しいことだと思います。そして、第7期におきまして、月額7,800円が7,000円に引き下げられました。それでもなお岡山県の中では3位という大変高額な位置にありまして、私はこの算出に誤りがあるのではないかということの質問を昨年9月にもさせていただきました。参考までにこのときの岡山県の平均は27市町村ありますけども、6,064円ということだったと思います。そして、このときの町長答弁は、介護保険料は事業策定委員会で審議していただき、審議会の答申を受け、議会にもかけ、議会の議決をいただいている、つまり責任は審議会とか議会にもありますよということだと思います。介護施設も多く、高齢化が進む過疎地域である、親族の方においても介護保険事業施設にお世話になりたいとの要望もあると、そんなことから介護保険料が高くなっておるというような説明だったと思います。また、担当課長は、介護保険料は介護サービスに必要な給付費とか被保険者の数を参考に計算している、そして算出に誤りはないというような答弁だったと思います。 私は議会一般質問の内容を町民の方々にお知らせしてまいりましたけども、年金生活をされておる高齢者の方も多く、この介護保険料については大半の方が不信感を持っておられます。私の力ではどうも説明できておりませんので、あえてお伺いをしたいと思います。介護保険料がどのようにして決定されてきたのか、その算出根拠等について住民の方に納得いただけるようなご説明をいただきたいと思います。 ここに平成30年度の決算書があります。皆さんお持ちだと思いますけども、ここの平成30年度の繰越金については、平成31年度へ繰り越す分、これが1億3,000万円、細かく言いますと1億3,073万円となっております。そして、これまでに積立金が1億2,000万円、1億2,000万円もなされております。私は黒字の合計がこの2つだけでも2億5,000万円であると思います。つまりこの2億5,000万円が加入者の方から納めていただいた、それは集め過ぎではないかなというように思っております。その上に第5期分の赤字分8,910万円、この金額を加入者の方が負担されて、そして支払いをされております。これを合計いたしますと、3億3,900万円です。細かく言いますと、3億3,910万円であります。そこで、あえてお伺いしたいんですけども、第5期分で赤字になった、これ赤字になったから借り入れをしとんですね。借り入れをした金額、この借り入れは誰の責任だったかと思うんです。町はこの赤字部分を加入者の方に負担を求めております。正式には100%の対応はできんと思いますけども、算出について、この赤字になった部分を加入者の方に負担を求めることは私は間違いじゃなかったかというように思っております。なぜなら、例えばこれ3年、3年で行きますね、65歳から行きますけども、初めて65歳になった方が前の赤字分を払わんといけんわけですね、前の赤字分を。これ加入者の方の責任ですかね。ここに大きな疑問を持っております。私はこれ行政の算出ミスじゃないかと思いますけども、その責任を加入者の方に責任転嫁したもんではないかなというように思っておりますので、加入者の方が前期分の赤字を負担しなければならない、この根拠をお示しいただきたいと思います。 そして次に、1億2,000万円もできた積立金でありますけども、なぜこの1億2,000万円もの大金が積み立てができたのか。全国平均とか岡山県平均の介護保険料を算出し、その中で積立金ができたんであれば、よく答弁の中でこう言われましたね。職員の方が健康づくりを本気でしたと、そのために歳出が削減できたからだというような話もありましたけども、私は本当にこうであれば、歳出が削減できたから余計積立金ができたんだというようなことであればわかりますけども、先ほど申し上げましたように岡山県で1位、全国で3位というような高額な保険料を設定し、加入者の方がご負担いただいたその結果が積立金になったとしか思えておりません。介護保険料は必要な金額を算定し、それを徴収すべきだと思いますし、これまで担当課長も、この算出根拠は介護サービスに必要な金額、つまり積立金は入ってないんですね、必要な金額だけ集めりゃよかったわけですよ、と説明されております。私はこの積立金が出るほどの算定には、先ほど申し上げましたように100%の算定は難しい思いますけども、余りにも差が大きく、何らかのミスがあったんじゃないかなというような気がいたしております。 重ねて申し上げます。平成30年度の繰越金が1億3,000万円、財政安定基金の借入金、これを返したのが8,910万円、なお1億2,000万円の積み立てもある、そして1億3,073万円もの余剰金が出ております。私の考えが正しいとするならば、過大に徴収された金額は3億3,900万円、3億3,000万円。加入者の方が5,700人、1人当たりにいたしますと、町長、5万9,000円ですよ。5万9,000円で、ご承知だと思いますけども、これは基準額であります。一番高い方は1.7倍支払っております。そうしますと、約10万円です。お一人の方がこれだけの金額を負担し過ぎておるというように私は思っております。この上に多分、私のこっから推測ですけども、令和元年、令和2年、多分1年で単年度計算すると、4,000万円ぐらい余るんじゃないかなと思います。そうしますと、あと2年で8,000万円余剰金が出るんじゃないかなというように私は推測させていただいております。 町長、お伺いします。この金額について町長はどう思われるか、町長のお考えを示していただきたいと思います。 ここから強くお願いしたいのが、高齢者の方とか、高齢者対策とよく言われてますね、高齢者の方、そして真にこの介護保険料を支払われた方、負担していただいた方、この立場に立って、納めた方が納得できるようなご説明をいただきたい。これ担当者の方でお願いしたいと思います。再度申し上げます。積立金が1億2,000万円です。繰越金が1億3,000万円です。これから先も多分4,000万円、4,000万円で8,000万円残るんじゃないかなというような感じがいたしております。この介護保険料の算定が本当に適切であったのか、この数字を聞いて、町長どう思われるか、お考えを示していただきたいと思います。 そして、この余分に集めたお金を今後どのようにしていくのか、これについてもお伺いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 山崎保険年金課長。 ◎保険年金課長(山崎秀仁君) 失礼します。保険年金課、山崎です。 形井議員のご質問にお答えします。 私のほうからは、第7期介護保険料の積算根拠についてご説明をさせていただきます。 第7期介護保険料につきましては、美咲町高齢者保健福祉計画、第7期介護保険事業計画に詳細を示しております。それをご説明いたします。 第7期は平成30年度から令和2年度までの計画を示しております。介護保険料の算出につきましては、計画期間中の介護保険サービス事業量を見込み、各種諸費用、保険料、収納率、所得段階別被保険者数の見込み等を踏まえ、介護保険料標準月額を算定しております。介護保険、介護保険サービス事業量につきましては、平成30年度、23億7,015万3,193円、令和元年度、24億3,474万6,888円、令和2年度、24億8,411万6,534円、合計3年間で72億8,901万6,615円を見込んでおります。これの23%、16億7,647万3,821円が第1号被保険者負担分相当額になります。これから美咲町介護給付費等準備基金取り崩し額6,000万円と調整交付金見込み額2億7,681万7,169円を差し引いた13億3,965万6,652円が保険料収納必要額になります。これを予定保険料収納率、99%、所得段階別加入割合補正後の被保険者数、1万6,109人で割り、さらに12カ月で割りますと、基準月額保険料7,000円となります。これが積算根拠の詳細であります。 また、5期から6期にかけての高くなった理由、また前期の負担をしなければならないとのご質問でありますが、介護保険計画は3カ年を1期間として、計画期間中の介護保険サービス事業量を見込み、計画を立て、月額の介護保険料を算定しております。平成24年度から3年間の第5期は、当初予定をしておりました事業量を超えたため、県から総額8,910万円の借り入れを行いました。第6期ではこれらの借入金の返済や制度改正の影響分、そして今後もふえるであろう介護サービスの利用を見込んで、保険料額を基準月額7,800円と定めました。6期では3年間で8,910万円の償還を終え、平成28年度で8,000万円、平成29年度で4,000万円を準備基金に積み立てを行っております。第7期においては保険料抑制のため準備基金の半額6,000万円を取り崩し、保険料に充てる予定で計画を策定し、現在に至っております。剰余金については、保険料の抑制に充てたり、給付費が不足したときなどの不測の事態に備えるためある程度の積み立ては必要と考えます。 介護は誰もが直面する問題であり、相互扶助として社会全体で支え合っていくことを目的としてつくられたのが介護保険制度であります。介護保険計画を立てる段階ではその時点時点で事業量を予測し、適切であろう計画を立てております。結果として事業量が不足し、県から借り入れをしたり、また剰余金が発生し、準備基金に積み立てをしております。保険料というものは相互扶助でお互いが支え合うものと考えますので、剰余金が出ても個々に返還することは考えておりません。平成30年度決算で1億3,073万373円が繰り越しとなっており、今回の補正予算で基金への積立金として6,600万円を計上しています。基金につきましては、次期8期計画の保険料抑制のための原資に充てたいと考えております。 以上です。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 4番形井議員。 ◆4番(形井圓君) 質問の答えが出ないですね。5期分の8,910万円について赤字になった原因は、私は行政にあるんじゃないかなというように指摘したと思います。先ほど申し上げましたように第6期になったとき65歳になった方が、何で前の方の赤字を補填せんといけんのですか、ここが理解できないんです。山崎課長の責任じゃないと思うんです。今の青野町長の責任でもないと思います、前の方が積算されとるわけですから。それと、申し上げましたように100%の金額というのは難しいと思いますけども、余りにも大き過ぎる。課長、積立金のことも前もって話したと思うんです。介護保険は3カ年間で必要な金額を集める、これが介護保険料の基本ですね。そうですね。ところが、課長は、1億3,000万円余った、その2分の1を次期のために積み立てるんだという説明があったと思いますけども、何でこの年で3カ年間で消化できるような予算が組めれなかったのか、算出ができなかったのか、この点についても不思議でなりませんし、私は先ほど申し上げましたように1億2,000万円たまった金額は、これは余りにも算定に大きなミスがあったからここまでなったんじゃないかなというような気がしておりますし、ちょっと整理させてください。8,910万円を新規の加入者の方が負担しなければならなかった、ここに私は大きな間違いが1つ、1点あると思います。これは行政の責任だから、行政がそれを負担すべきだった、私は思っております。第6期についても、一般会計から繰り入れをしてもいいんじゃないですかという話をしておったときに、法律により国からの指導により一般会計からの繰り入れはだめなんだというような説明があったと思います。ところが、町長、副町長、担当課長、調べとられますか。一般財源から繰り入れしとる市町村たくさんありますよ。すぐ近くの美作市もされとるでしょう。これ新聞報道によりますけども、新聞報道によりますと、第6期でいろいろ上げたり下げたりしてますね。こういう報道がありますよ。美作市は基金をためることに加え、一般財源から年3,800万円を投入することで保険料を抑えていく、保険料を抑えていくために一般財源から繰り入れとんですよ。別に違反じゃないんですよ。近隣の市町村では高齢者の方の保険料を引き下げるために一般財源を投入しておる。ところが、美咲町は過去の赤字部分を新しく入った加入者の方に負担させとる。このことは正しかったんでしょうかね。8,910万円を第6期の加入者の方に負担させとること、ここのことを聞いとんですよ、山崎課長、これが正しかったかどうか。 それから、これでこのことを説明されましたけど、第7期の、ここでこれ読まれました。6,000万円を基金から取り崩したと、この6,000万円は1億2,000万円あったから、こう言われましたね、1億2,000万円の基金があったから2分の1取り崩したんだと、町長、ここが問題なんです。次のために1億2,000万円ためたんなら、1億2,000万円使わにゃいけんでしょ。3年間で1億2,000万円使わにゃいけん。そうでしょう。1億2,000万円ためたんなら、特に言いたいのは、3年刻みでしょう。3年間、3年間ならば、前の3年間で余った1億2,000万円があるんなら、次の3年で使わにゃいけんわけですよ。また、次のために6,000万円残す。と、また山崎課長、先ほど説明がありましたね。平成30年度で1億3,000万円余ったから、また六千数百万円積み立てるんだと。どうも矛盾しているような気がしてなりません。3年間、3年間で歳入歳出のバランスとれるようにしていくのが、これが介護保険料の一番基本的じゃないかと思うんですけども。この3年間で精算できんのであれば、積み立てた金額はもう最低次の期で全部使うべきだと思うんですよ。町長、どんなもんですかね。次のために残していくことが、これは大きな矛盾があると思います。また、考え方が違うんじゃないかと私は思っております。 それと、積み立てを次々されておりますけども、8,000万円とか4,000万円とか、平成29年度で9,019万3,000円の繰越金が出とんですね。財政法等によりますと2分の1は積み立てをしなさいということがあるから、この1億3,000万円についても六千数百万円貯金したんでしょう、積み立てを。そうでしょう、課長。じゃあ、なぜ平成29年度は積み立てをしなかったんですか。ここにも大きな私は行政としての責任があるんじゃないかと思うんです。 過去のことを言ってもいけんのですけども、実際このことについてこの3年間でどうしようもないんであれば、次期第8期には今ある財源を全部投入してでも介護保険料の財源にすべきだと、これいつまでも残す必要ないと思うんですよ。やっぱり3年、3年という刻みがあるんならば、3年で精算していくのが、これが正しい行政のあり方じゃないかなと、介護保険料の算定の仕方じゃないかと思うんですけども、重ねて質問を町長にいたします。この私の発言した、指摘した数字について、町長としてどう思われるのか。新しい町長にこのことを申し上げるのは大変申しわけないんですけども、町長という重責があるわけですから、これも逃げて通れないと思いますんで、お考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 形井議員の介護保険についての、剰余金があれば返還すべきじゃないかと、こうしたご指摘について答弁をさせていただきます。 言うまでもなく介護保険計画というのは3カ年を1期間として、計画期間中の介護保険サービス事業量を見込み、計画を立て、月額の介護保険料を算定しています。剰余金につきましては、保険料の抑制に充てたり、給付費が不足したときなどの不測の事態に備えるためある程度の積み立ては必要と考えています。介護は誰もが直面する課題であり、相互扶助として社会全体で支え合っていくことを目的としてつくられたのが介護保険制度です。介護保険計画を立てる段階では、その時点、その時点では適切に事業量を予測し、計画を立てていると、立ててきたと考えておりますが、結果として事業量が不足し、県から借り入れをしたり、また剰余金が発生し、準備基金に積み立てたりしています。保険料というものは相互扶助でお互いが支え合うものと考えておりますので、剰余金が出ましても個々に返すと、返済するということは考えていないというところでございます。 あくまで繰り返しになりますが、剰余金につきましては、次回保険料の抑制に充てたり、給付費が不足したときなどの不測の事態に備えていきたいという考えでございます。 いずれにいたしましても、この美咲町の介護保険料が高いということは大変、町にとっての大きな課題だと考えておりますし、町民皆さんがいつまでも元気で、できるだけ介護保険によるサービスを、必要なときは利用していただきゃあいいんですが、皆さん元気であれば、この事業量というのも減っていくと思っております。町民皆さんが元気で健康なまちづくりを町を挙げてこれから推進していきたいと考えております。次回の介護保険計画の策定に当たりましては、形井議員のご指摘も踏まえて、さまざまな角度から、見地から策定をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 4番形井議員。 ◆4番(形井圓君) これを言うと山崎課長を責めるようになるんで余り言いたくないんですけども、課長、この計画の中で1億2,000万円積立金がありましたね。それは次の介護保険料を抑制するために1億2,000万円ためたんだというんであれば、1億2,000万円をそのまま第7期の財源に充てるべきじゃなかったんですか。第6期のとき1億2,000万円ためた、それは第7期の介護保険料の抑制のためにためたわけですから、これも1年だけの計画ならわかりますよ、6,000万円使ったんだと、あとの6,000万円は次に使うんだというんならわかりますけども、これは3年間の計画なんですね。1億2,000万円あるのに3カ年間で6,000万円しか使わないというのがこの計画書なんです。そうでしょ。これ山崎課長の作成したもんじゃないんですけども、そこら辺についてももう少し真剣に職員として対応してもらいたかったかなと思いますし、町長、再度お伺いします。本当町長の責任でないのに申しわけないんですけども、私の算出にすると、1人当たり5万9,000円の納め過ぎだと思うんですよ。高い方は10万円になります。この点についてどう思われるか、町長の責任でもないのに答弁していただきたいというのは大変申しわけないんですけども、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 形井議員の再々質問にお答えをいたします。 繰り返しになるわけですが、将来のためにある程度の積み立ては必要と考えます。ご指摘をいただきました1人当たり5万9,000円ですか、基準が5万9,000円、多い方は10万円を超えるということは、大変それはもう多額なことだというふうに私も今聞かせていただいております。しかし、いわゆる剰余金、先ほどからご指摘の剰余金でありますが、事業量が不足したり、あるいは県から借り入れをしたり、また剰余金が発生し、準備基金に積み立てたりをしておるわけでございまして、そこのところは個々に返済をするということには考えておりませんので、どうぞご理解をいただきたいと存じます。 ○議長(松島啓君) それでは、4番形井議員の次の質問に移ります。 ◆4番(形井圓君) あえて申し上げておきます。指摘をさせていただきたいと思います。あくまで3年、3年の刻みでいくわけですから、3億数千万円余るだろうと思いますけども、これは次の財源に充てるということをぜひともしっかりと肝に銘じていただきたいというように思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次の質問に入ります。 ○議長(松島啓君) 4番形井議員。 ◆4番(形井圓君) 次に、美作岡山道の建設対応についてお伺いしたいと思います。 この質問の趣旨は、美作岡山道は美咲町にとって、そして地域の皆様方にとって喜んで利用していただくために早期に完成することを望む、そのための質問であるということをお伝えして、質問に入らせていただきたいと思います。 先日同僚議員が質問されて答弁がなされておりますけども、確認のためあえて質問させていただきたいというように思います。 この事業は美咲町として主要な事業であると思います。地元の皆様方のご理解をいただき、ご協力をいただくことがこの主要な事業を進めていくために最も重要な課題ではないかなというように思います。そこで、事業を進めるに当たり美咲町として地元の方々と今後どのように進めていくのか、その基本姿勢をお伺いしたいと思います。 そして、きのうも答弁があったんですけども、今日までの地元の皆様方、特に地権者の皆様方、こういう方とどのように協議が進めてこられたのか、お伺いしたいと思います。特に、重ねて申し上げますけども、地権者の方々とどのような話し合いができておったかということをお伺いしたいと思います。 あわせて、この事業にかかわる地権者の方の人数とか、ご賛同というんですか、ご協力してもいいですよというような、そうしたご意見いただいとる方の割合等、わかれば教えていただきたいと思います。
    ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 形井議員の美作岡山道路の建設に関係し、町としての基本姿勢についてお答えをさせていただきます。 昨日山田議員にも回答をいたしましたように町の基本姿勢といたしましては、地元調整等この事業が円滑に進められるよう協力するものとするとの覚書のとおり、道路整備の促進に向けて努力することはもちろん、インターチェンジを活用した地域振興と地区の活性化につながるよう万全を期してまいりたいと考えております。どうぞご理解とご協力のほどよろしくお願いしたいと存じます。 具体的な協議事項につきましては担当課長に答弁をさせます。 ○議長(松島啓君) 山本柵原総合支所産業建設課長。 ◎柵原総合支所産業建設課長(山本資君) 柵原産業建設課の山本でございます。 詳しいことと、それほど詳しくはまだ言えませんけれども、今の状況を申し上げます。 地元住民の方々、地権者の方々の協議は、現在道路の中心線測量、そして縦横断測量をしていますから、その最中でありますので、11月になりましたら、ワークショップを開催して、その中でインターチェンジ周辺の整備のご意見をお聞きしながら、12月以降の道路設計の地元協議につなげていく予定にしております。そして、現在のところ測量範囲の関係の方々は140名程度いらっしゃいます。そして、そのうちの2割の方がどうも難色を示されているようなので、さまざまな立場の方の意見を聞きながら、地元の合意に向けて整備、促進に努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 4番形井議員。 ◆4番(形井圓君) 私もいろいろなところからお話聞いております。県の方とも説明をちょっとお聞きしたら、県は地元の皆様方、特に地権者の方々と皆様方と親切丁寧な、きめ細かな説明していくと、ご協力いただけいるように頑張っていくというような県のお話でありました。美咲町もぜひとも県と協力しながら、地元の方のご協力をいただくようにしっかりと親切丁寧な説明をしていただきたいと、そうした中で早期な完成を目指していただきたいというように思います。 そこで、ちょっとお伺いしたいのが、私はいろいろ地元は美咲町だという方もいらっしゃいますけども、たしかにそうかもわかりませんけども、地元というのはやっぱり道路が通る本当の地元、旧柵原、細かく言いましたら飯岡ですかね。そして、そこの地権者だと思うんですよ。美咲町としたらやってもらいたいという話があろうかと思いますけども、一番同意をいただかないといけんのは、その一番そこに通る、事業に当たって対応される地元、そして地権者の方だと思うんです。土地を提供していただける方が一番大事じゃないかと思うんです。ここら辺の方としっかりと話し合いをしていただきたいなと、今まで余り話し合いがなかったというようにお伺いしてますんで、しっかりとお話を聞いていただきたいというように思います。ぜひともこのことは、担当課長、しっかりご説明していただくようにお願いしたいと思います。 そして、地元同意はあったというようなお話もありましたけども、8割でいいんですか、同意いただいとるのは。あと2割の方にしっかりと親切丁寧なご説明いただきたいと思います。 議会もこの事業の推進に当たりましては議決をいたしております。しかし、これは美作岡山道は美咲町にとって重要な事業であり、ここなんですね、地元地権者の皆様方のご理解をいただきながら、町としてしっかりと取り組んでいただきたいと、これが議決だったと思うんです。反対じゃないんですね。美咲町として道路の推進を進めてもらいたい。そのためには地元の方々のご同意をいただきながら、ご協力をいただきながらしっかり進めていただきたいというのが議会の議決だったというように思っております。 そこで、幾ら議会が、重ねて申し上げますけども、議決しておっても、地元の方、地権者の方のご理解が事業を進めるに当たっての一番大事なことだと私は思っております。この事業実施に当たりましては、幾ら少数の、今2割と言われましたけども、ご意見であってもその方たちのご意見をしっかりとお聞きするような立場に立っていただきたい。それが事業の早期完成につながるんじゃないかなというように思っておりますんで、重ねて申し上げます。親切丁寧なご説明を続けていただきたいと、ご理解をいただくように地元の方々とのご協議を進めていただきたいというように思います。町長、再度決意をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 美作岡山道路の建設事業に対しての形井議員の再質問にお答えをいたします。 地元飯岡地区のこの事業につきましては、特にまた地権者の方々のご理解というのが一番必要ではないかと、これはこの美作岡山道路に限らず、もうそのとおりだと思っております。そうした中でさまざまな住民の皆様からの不安であったり、あるいはご指摘であったりということで、ご理解がまだ得られてないところがあります。先ほど議員から地元の理解が一番大切であり、地元の理解をいただくよう、町としてもしっかり協議をするようにというご指摘がありました。そうしたご指摘を十分踏まえまして、これからも地元の皆さんと協議を重ねていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 ◆4番(形井圓君) いや、再々質問じゃありませんけども、先ほど申し上げました介護保険料にしても、この美作岡山道にしても、ここに座っておられる職員の皆様方が自分のことだというように捉えていただいて、これはどっかの課長の仕事だということでなくして、そこに座っておる皆さん方が一致団結して、介護保険にしてもこの道路にしても事業推進に向けて頑張っていただきたいと、そのことが美咲町の発展につながるんじゃないかと思いますんで、そのことを強く訴えて、終わります。 以上です。 ○議長(松島啓君) 以上で4番形井議員の質問を終了します。 続きまして、10番岩野議員の質問に入ります。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) 皆さん、こんにちは。10番岩野でございます。 私は1件の質問を出しております。よろしくお願いいたします。 それでは、質問したいと思います。 この前も大垪和、旭の小山と、町内を回っておりましたところ、特に美咲町の財産である棚田の荒廃が少しずつ進んでおるなというのが気になって、質問させていただきます。 まず、この2カ所につきまして、観光地としての方針、あわせてですけど、営農としての地元の持ち主さんのお考えもありましょうけど、方針、それからあわせて、全体としての活性化対策はできないかということで質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 岩野議員の棚田についてのご質問にお答えをいたします。 観光地としての方針はというお尋ねに対しましてですが、棚田は農村の美しい原風景を形成し、災害防止、多種多様な生物が生息している豊かな生態系、伝統文化の継承など、多面的な機能を持っており、また都市と農村など、地域の交流の場として新たな魅力が注目されているところであります。その反面、急峻な地形のため生産性や作業効率の悪さ、農業離れや高齢化による担い手不足などもあり、耕作放棄地の増加など、懸念材料があるのも事実であります。この豊かな自然を地域の皆さんの工夫とお互いの協働により、ふるさとの原風景として世界に発信していくためにこの風景をいつまでも守っていくことが大切だと考えております。 営農としての方針でありますが、どちらの地域の棚田も一部耕作放棄地が見られますが、地元の方によりまして継続した管理、耕作が行われております。現在のところ中山間地域直接支払制度や、あるいは多面的機能支払交付金、農地中間管理機構への貸し付けなどを活用し、水路の清掃や草刈りなどの営農が集落単位で行われております。小山では高齢化が進み、集落単位での活動も困難になると見られ、集落の広域化について話し合いを行っています。5年、10年先においても営農を維持するための体制づくりを住民とともに考えています。地元の方の思いや取り組み方もあるとは思いますが、個人での耕作が困難になった場合でも集落営農組織などを設立することで、組織での耕作により棚田の保全が継続されると考えております。地元から集落営農の設立の相談や設立についての疑問点など、お問い合わせがありましたら、美作広域農業普及指導センターと連携し、説明会などを実施してまいりたいと考えております。 3つ目の活性化対策ということでございますが、現在実施されている農業分野での棚田の保全にかかわる施策は既に答弁申し上げたところですが、活性化策として、大垪和西では地元産大豆を使用し、豆腐、油揚げの製造にも地域の方々のご努力により固定客をつかみ、現在のところ順調に営業がなされています。また、インバウンドも平成29年度は台湾から約600人の方が棚田に訪れ、棚田ウオークなど、散策をされておられます。今年度は農林水産省により全国の棚田PRの一環として、棚田カードが製作され、既に美咲町物産センターと旭地域のみち停で頒布が始まっております。これ日本の棚田で五十数カ所、56カ所が棚田カードということになったわけですが、そのうち大垪和西と小山地区と選ばれまして、あと久米南町の2カ所、岡山県から4カ所選ばれたわけですが、棚田カードということで今大変人気を集めておるところであります。小山地区では空き家を利用した農家レストラン、どぶろく特区を利用した商品の開発、販売の計画が以前からあり、町としてもこれらの事業をもとに地域活性化が図れると考えています。 今年度は農家レストランの運営、どぶろく特区を利用した商品の開発、販売、地域活動への参画をいただける地域おこし協力隊を小山地区でも募集していきたいなどの要望が出されており、地域みらい課で募集を行っております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) 新たな活動、取り組み状況等を説明、るるありがとうございました。 引き続き、新規就農等、他地区からの移住も兼ねて呼び込み等されておられるわけでしょうから、これは先日の山陽新聞に掲載していただいたわけですけど、さまざまな取り組みが今以上の周知がこういう時代ですから、マスコミを利用されまして、今以上の取り組み、結婚等、集落への就農等、さまざまな形を今以上に取り組んでいただきますようにお願いしたいということで、質問にしたいと思います。 なぜ言いましたかといいますと、私結婚サポーターしておりまして、なかなか私のところにそういう相談が少ないんです。自分のPR、お金は取りませんので、少子・高齢化という現状もありますので、今以上のそこらの新たな取り組み、お考えがあれば、結婚に向けて、集落の就農へも向けて新たな、大垪和だけ、小山だけという意味じゃないんですけど、美咲町全体が元気になれば一番いいわけです。役場周辺も空き家がいっぱいあるわけですけど、今以上の取り組みなり、お考えがあれば、お聞かせいただきたいなということで、よろしくお願いします。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 岩野議員の大垪和西あるいは小山を中心とした棚田につきましての再質問にお答えをさせていただきます。 棚田の大きなセールスポイントは、やはり農村の美しい原風景であると思います。観光地である前に耕作放棄地を解消し、常に人の手によって管理されている状態を維持することが重要であります。しかし、高齢化や担い手不足により維持そのものが大変困難な状況になっていることも否めません。特効薬としての具体的方策はなかなか生み出せないのが現状でありますが、大垪和西では棚田ウオーク、棚田サポーター制度での農業体験を通じて町内外に棚田のよさをPRするとともに、あわせて都市と農村の交流につながるような継続した活動が必要であると考えています。また、先ほども触れましたが、インバウンドにも注目し、海外からの誘客につながるよう情報発信に努めてまいりたいと考えています。 小山につきましても、先人たちが知恵を絞り、努力を重ね、石を積み上げた石積み棚田が形成されておりますが、先人たちのつくった世界遺産にも匹敵する棚田を子々孫々まで伝えていくことが大切ではないかと考えています。 棚田地域の振興、活性化を図る目的で6月に棚田地域振興法が制定をされました。県が示すべき方針の詳細が発表されておりませんが、県に対して早急に指示するよう働きかけを行っておりまして、内容が判明しました段階で取り組みについての具体案が検討できると考えております。 ご指摘のように美咲町にとりまして、日本の棚田百選でありますこの2カ所の棚田というものは、観光、そして営農、地域活性化、非常に大切な地域資源であると考えております。先ほど述べましたように棚田を国レベルで貴重な国民的財産という位置づけのもと、棚田振興法というのが成立をされました。国はその振興の基本方針を策定し、実施する事業を毎年度公表する、市町村は指定された棚田地域に振興協議会をつくることができるようになると、こういうあたりまでは伝わってきておるわけですが、詳細は先ほど言いましたようにまだというところであります。いずれにいたしましても、こうしたことはやはりご地元、地元があるわけでございますから、地元の盛り上がり、そして地元の前向きな姿勢ということが一番大切だというふうに考えております。町だけが先走って動いても空回りをしてはいけませんので、地元の皆さんとしっかりそのあたりもご相談、協力をしながら、前向きに取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 ◆10番(岩野正則君) ありません。 前向きな回答をいただきまして、ぜひとも棚田のポイントは荒れております。地元を巻き込んで、地元とともに元気な田舎をつくっていただくということで、よろしくお願いします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 以上で11番岩野議員の質問を終了します。 ここでただいまから午後2時15分まで休憩します。(午後1時55分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午後2時15分) ただいまの出席議員は11人です。 続きまして、13番金谷議員の質問に入ります。 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) 皆さん、こんにちは。13番金谷高子でございます。 9月一般質問、きょうが最後の一般質問になりますので、しっかり頑張ってまいりますので、最後までよろしくお願いいたします。 今回は2題の質問を通告しておりますので、通告順に沿って質問させていただきたいと思います。 まず最初に、美咲創生総合戦略の成果はどうなっているのかということをお尋ねしたいと思います。 美咲創生総合戦略の成果について、これは地方創生、国が打ち出し、全国がどこの市町村がどんな企画を立ててしていくかというような、国が打ち出してはや5年がたってきているということでありますけれども、その中で美咲町も、美咲創生総合戦略は平成27年度から平成31年、令和元年まで5年間であります。また、個別施策に対する数値目標を掲げて進められてきておりますけれども、残りあと一年を切っているところであります。現在のところ推計を上回る人口減少、少子・高齢化が進んでおりますけれども、具体的な成果は出ているのかどうか、1点目をお聞かせいただきたいと思います。 2点目は、地方創生ということで人材派遣、人材を山本推進監に国から、総務省のほうから来ていただいておるところであります。山本推進監に来ていただいたのは少しおくれてましたから、最初から来ていただいとけばよかったかなと思うんですけれども、わずか2年の間でありますけれども、しっかりとこの美咲町を見ていただいたかなと、このように思ってます。行政に求められることを急激な人口減少下でも豊かで安全・安心な住民生活を実現していくことにあると推進監は山陽新聞に寄稿されておりました。また、柵原東小学校の6年生が学習発表成果として約70枚のスライドにより論じた美咲町の幸福論が地方創生のあり方のヒントになったとも掲載されておられますけれども、具体的な対策は考えていらっしゃるのか、2問目です。 3問目は、柵原地域の学校建設に係る住民説明会が8月に行われましたが、保護者からは、安全・安心な環境のよい場所に一日でも早く建設をしてもらいたいという声が私のところには届いております。そして、本町は、教育環境なら美咲町が一番のスローガンを総合戦略の中で掲げており、教育の充実を求めることが移住先を決定する際の選択基準の一つになると考えております。昨日、きょうと、また学校建設についての質問がありましたので、説明はもうしっかり聞かせていただきましたので、説明のほうは省略していただいても結構かなと、このように思っております。そして、8月に説明会の皆さんの意見をこれから集約し、子供たちに一番いい学校を考えていただきたい、そして一日も早い決断が必要と思いますけれども、教育長のお考えをお尋ねしたいと思います。 まず、この3点をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 金谷議員の美咲創生総合戦略の成果についてのお尋ねにお答えをさせていただきます。 まち・ひと・しごと創生総合戦略は平成27年度から本年度までの5年間において人口急減、超高齢化という国が直面する大きな課題に対し、人口減少を克服し、将来にわたって成長力を確保し、活力ある日本社会を維持するため、1つ、地方に仕事をつくり、安心して働けるようにする、2つ、東京一極集中に歯どめをかけ、地方への新しい人の流れをつくる、3つ、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる、4つ、時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する、という4つの基本目標に向けた政策を政府一体となって取り組んでいます。しかしながら、地方から東京圏への人口流出に歯どめをかけることはできておらず、東京一極集中、地方の少子・高齢化と人口減少、地方経済の縮小は変わらず続いています。また、人口減少を克服するため若い世代が希望どおり結婚し、妊娠、出産、子育てができるような社会環境も実現できていません。美咲町においても仕事づくり、移住・定住促進、結婚、出産、子育て支援、健康づくり、地域コミュニティーづくり、教育、文化、スポーツの振興、地域資源の活用などの75の目標を掲げ、取り組んできています。しかし、その多くで目標を達成することが困難となっており、成果が十分に上がっているとは言えない状況です。 この5年間で美咲町の人口は1,000人余り減少し、高齢化率も40%になっています。そのため総合戦略の最終年である本年度において現状を正しく分析、評価し、政策を検証した上で原因を明らかにすることが必要であると考えています。ただ、これはあくまで私の主観ですが、平成27年の総合戦略を策定する時点において地域の課題を十分に把握できていたのだろうかと、言いかえれば、地域の住民の声を十分聞いていなかったため、その声を政策に十分に反映させることができていなかったことが原因ではないかと感じております。ことし12月には国において第2期のまち・ひと・しごと創生総合戦略が策定される予定であります。これをもとに美咲町においても来年3月を目途に第2期の美咲創生総合戦略を策定する予定でありますので、これから年度末に向けまして策定をすると、こういうことになりますので、議会の皆さん方もよろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 山本政策推進監。 ◎政策推進監(山本翔紅君) 政策推進監を拝命しております山本でございます。 ただいまの金谷議員のご質問にお答えを申し上げます。 答弁に入ります前に、ただいま議員からご紹介をいただきました山陽新聞のコラムについてですが、これは町長が山陽新聞のOBであったというご縁もありまして、全4回シリーズで書かせていただいたものでございます。新聞に寄稿をさせていただいたのは初めてではございましたが、大変いい、貴重な経験をさせていただきました。 それでは、答弁の本題に入ります。 まず、急激な人口減少下でも豊かで安全・安心な住民生活を実現していくことになるとはどういうことかとのお尋ねについてです。新聞にも書かせていただきましたとおり、地方創生の取り組みにもかかわらず、東京圏への人口流入は加速しており、政府の次の地方創生の計画では、定住人口から関係人口にターゲットが移っています。単なる移住政策には限界があることが明らかになり、加えて我が国全体で人口減少時代を迎える中、地方の人口を維持、増加させることは容易ではありません。ご案内のように足元で人口が急激に減少しつつある中、自治体としては人口の維持に向けた取り組みの一方で、日々の住民の生活を守っていくことが最重要であると考えます。各地域で開催されております社会福祉協議会との住民座談会にも出席をさせていただきましたが、その中で出た困り事は、主に草刈り、ひとり暮らしのお年寄りの見守り、空き家、鳥獣害といった身近なものが大半でした。他方で、いわゆる大きな箱物の建設や大勢の移住者を求める声はそう多くなかったように記憶をしております。そして、こういった意見、考えは、昨年の柵原東小学校6年生、今の柵原中学校の1年生ですけれども、がまとめました美咲町の幸福論という約70枚の学習発表成果のスライドの内容とおおむね一致するもので、すなわち、子供から高齢の方までの総意でありまして、こういった課題を解決することが町民の皆さんの満足感、安心感につながっていることを示唆していると言えます。 また、その取り組みの方向性でございますが、ヒントは先ほど申し上げた美咲町の幸福論の中の一枚のスライドの中にあるのではないかと思います。それは美咲町の町名美咲をあいうえお作文にした、み、みんなで、さ、支え合い、き、協力すると、こういう一枚のスライドでございます。地方創生といいますと、メディア、マスコミで取り上げられるようなど派手な取り組みに目が行きがちではございますが、助け合いの精神でまちづくり、地域コミュニティーの再編を進めまして、お互いがお互いの幸せを守っていく、こういう取り組みもそのあり方の一つではないかというふうに考えております。 私の任期も残り1年を切ってきたところではございますが、現在見直し中の総合計画ですとか、創生戦略の見直しに当たってはこのような考えを盛り込みまして、地方創生の足がかりとしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 金谷議員の質問にお答えします。 転居、移住先を決めるときの要素として、あの学校なら大丈夫、児童・生徒も先生も明るく、楽しく学校生活を送っている、安心だという展望の持てる学校づくりを推進して、その結果として住民が少しでもふえることを大いに願っているところであります。 次に、早急な対応とのことですが、今後説明会での意見をまとめ、検討委員会から町長へ答申をする予定であります。そして、方針が決定すれば、町として意見を集約し、建設地を決定したいと考えています。同時に、県教委との建設方針や、建設後の教員の人事配置や教育課程の編成等、もろもろの協議を進め、金谷議員の質問のように教育環境なら美咲町が一番と言われるように熱意を持って早急に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) 今3点を質問しましたけれども、それぞれにお答えをいただきました。町長はこれから2期目の総合戦略には地域の皆さんの声をしっかりと聞いていきたい、このようなことをおっしゃっておりましたので、その辺はしっかりとお願いできたらなと、このように思っております。 そして、2番でありますけれども、山本推進監でありますけれども、このように言われましたね、地方創生というと派手な取り組みに目が行きがちであるけれども、助け合いの精神のまちづくりを進め、お互いがお互いの幸せを守っていく取り組みもそのあり方の一つではないか、まさに美咲町はそういう地域、町ではないかなと、このように思っておるところであります。しかし、地域の方々との話の中で、私が回っていく中では、人口が多かったときの昔のことを思い出しながら、昔はよかったな、何をしても本当に楽しかった、そういうようなことが行くところどころでお話を聞きます。私が行くところは大体お年寄りのところが多いですから、もうそんな声がどんどんと言われるんですけれども、でも元気だからいいんじゃないですか、元気でも車にも乗れんしな、店もなくなってしまったしなというような悲観的なことを嘆かれることが多くあります。そういうなことが多くありますし、それからこれは地域別の高齢化率をちょっと出していただきました、柵原、中央、旭と。本当に50%以上超えてる地域がもうたくさんあります。でも、これがまだまだこれからふえていくだろう。そうした中でその地域が60%、70%になったときに今町長も推進監もおっしゃったように地域が地域で力を合わせて、もう力を合わせるのにも高齢者で力がないし、それをどういうふうにしていったらいいんだろうかなと、もう常に行くところ行くところ、小さな集落に行くと、どうしてここで頑張っておられるんじゃろうな、大変だなというようなことを思いますけれども、行ったところのその方々はもう本当にお元気で、ここで私が頑張っていかないといけないんですというような、力強いお言葉をいただいて、私も元気をもらって帰るんですけれども、まさに今町長がおっしゃってる小規模多機能自治、そういうことが早急に少しずつでも進んでいけば、お一人お一人の皆さんが安心して生活ができるかなと、このように思ったところであります。 済みません、今度はこれ山本推進監のあれを言わなきゃいけないんですけれども、そういうことで、地域における困難性を地域の内発的エネルギーにより対応していくとなれば、今までとは異なる新たな取り組みが必要じゃないかなと、このように思っております。人口減少を前提として、地域の運営の仕組みを地域みずからが再編する、革新性、これはもう組織を変えたり、いろんな方法を変えていかなきゃ、これからは今のようなことではだんだんと高齢化率が進んでいき、人口が減少してくると、そういうなことも考えることが必要ではないかと考えておるところでありますけれども、美咲町の取り組みとして山本推進監は今1年もうずっといろんなところに出ていき、いろんなところで経験をされたということでお聞きしておりますけれども、その中で美咲町はこれだけはいいとこじゃないか、こういうところは伸ばせるんじゃないかというようなところがあったら、お聞かせいただきたいと思います。 それで、3番目の教育長のお話は、教育長の熱意があり、いろんな大きな事業をするんですから、当然反対があり、いろんな批判はあると思います。それはあとは町の信念の一つのもとにでき上がってきた学校は、きっといい学校ができるんじゃないかなと私も確信を持っておりますので、しっかりお願いしたいなと、このように思います。 それでは、済みません。 ○議長(松島啓君) 山本政策推進監。 ◎政策推進監(山本翔紅君) 政策推進監の山本でございます。 ただいまの金谷議員の再質問についてお答えをいたします。 先ほど議員からいろいろなエピソードをご紹介いただきましたけれども、日々困難な状況で生活をされておられる町民の皆様のことを思いますと、非常に頭が下がる思いでございます。このような状況でありますが、やはり人口減少下においては議員ご指摘のように地域運営組織の必要性というのは本当に増してきているのではないかというふうに考えております。 美咲町の今後の人口の動態でございますけれども、今後15歳から74歳までの人口が急速に減っていく一方で、75歳以上の人口は比較的緩やかな減少にとどまるという見通しになっております。そして、全国的にはこのような傾向の自治体が約半数に上ります。政府の審議会であります地方制度調査会における議論によれば、美咲町のような人口の推移をたどるような自治体の場合ですけれども、今後75歳以上人口は大きく減少しないものの、15歳から74歳人口が急減することにより高齢化率がさらに高まる、高齢者の生活を支えるサービスの担い手の確保が課題となる、また地域産業や農業等の担い手の確保が課題となる、人材の不足が地域経済や日常生活に必要なサービスの制約要因となるおそれがあると指摘をされております。要すれば、現状でも厳しいですけれども、このままでは将来的に日常生活すらままならなくなるというおそれがあるということでございます。 議員のお話にもありましたけれども、一部の地域におきましては高齢化率が著しく高まり、活動が困難となった自治会の存在、これも人口減少に伴う問題の一側面ではないかと思います。このような状況では住民を専らサービスを受ける客体と捉えるのではなく、ともに地域の未来つくる存在と捉え、その主体性が発揮されるようにすることが求められています。これが地域運営組織による小規模多機能自治の基本的な考え方ではないかと思います。そして、自治体としては、地域課題の解決に向けて住民の多様な参加、活動をしていただくための仕組みづくりですとか、人材や財源の確保に向けた支援、関係者の調整の場づくりに取り組むことが必要だと思います。その際、極端に小規模になってしまった自治会については、地域運営組織という大きな枠の中で活動していただくということも有効ではないかと考えます。 他方で、こういう取り組みをしますと欲張りたくなるものではないかと思うんですけれども、最初からあれもこれもといきますと、組織がうまく立ち上がらないか、立ち上がったとしても長続きしない危惧があります。革新性が必要であるというご意見からは少し逆説的で恐縮ではありますが、他者、他人に無理じいをせず、自分も無理をせず、できる範囲でという考えで地域のニーズと課題を的確に把握して、できること、またはできそうなことをこつこつと積み上げていくことが地域力向上の一番の近道ではないかと思います。これまで申し上げました公、共、私、すなわち公、地域、私のあり方、役割分担については現在、官民問わず活発に議論が行われているところですが、その答えは一律に定まるものではないでしょうし、地域の実情や時代の流れに合わせて絶えず見直していく必要があろうかと思います。 本町においても地域の皆様と話し合いの場を持ちながら、町長の答弁にもありましたとおり、機運の高まった地域からいよいよ実践に移し、美咲町のスタイルを模索し続けていくことが重要ではないかと考えます。 答弁は以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 ◆13番(金谷高子君) よろしいです。 次に行きます。次に行きますけれども、今山本推進監がおっしゃったようにしっかりと町長も地域をよく出していただいておりますので、その声を聞いただけでも地域の皆さんは安心されるんじゃないかなと、このように思っておりますし、地域に出向いていっていただく、何もしなくても町長の顔見ただけで皆さん、町長、喜ぶんですよ。それで元気になるんです、皆さんは。ですから、血管のように細いとこまでも行ってくださいね。それを願って、この質問は終わらせていただきます。 それでは、次の質問に入らせていただきます。 ○議長(松島啓君) それじゃ、13番金谷議員の次の質問に移ります。 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) 次は、母子手帳を電子母子手帳にということで質問させていただきたいと思います。 美咲町の子育て支援は充実した内容でありますし、また子育て中のお母さん方に喜ばれ、定住対策にも一定の効果があらわれているんじゃないかなと、このように思っております。その中には子育て支援の施策、また各種の行事等の案内、また相談窓口の設置等がありますが、必要な方には個別、また通知、または広報紙などで案内がされていると思いますけれども、全てが周知されているとは言いがたいということであります。全てが周知していないというのは、出しているけれどもそこの方が見てないということが、周知ができてないということであります。そして、私たちが子育てをしていた時代と違い、今はさまざまな情報が瞬時に伝わり、また選択でき、また個人でも管理ができる世の中になってきております。そして、美咲町の手厚い子育て支援施策等を全ての妊産婦、子育て中の世代の方々に漏れなく享受される仕組みづくりを構築するために電子母子手帳の導入が考えられないかということをお尋ねしたいと思います。 そして、健診の中でいろんな健診をされておりますけれども、健診の受診率がわかれば、受診率も教えていただきたいなと、このように思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。受診率の内容は出生数と妊産婦の乳幼児の一般健診、乳児健診、1歳6カ月健診、また3歳6カ月健診の受診率がわかればお聞かせいただきたいと思いますし、電子母子手帳というのは便利なもので、とても助かっているというて全国的にも今普及されているところでありますけれども、どのように便利であるのか、その辺も少し説明をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 清水健康推進課長。 ◎健康推進課長(清水嘉浩君) 健康推進課の清水でございます。 13番金谷議員の電子母子手帳、どのようなものかということにお答えといいますか、説明をさせていただきます。 電子母子手帳とは、従来の紙の母子手帳と併用して、スマートフォンを活用することにより、妊娠、出産、子育て情報などを一括管理できるシステムでございます。スマートフォンに専用アプリをダウンロードして登録すれば、標準的な予防接種の時期や日々の成長記録、また自治体からの情報を手軽に確認することができ、町民の皆様は無料で利用ができるということでございます。もう少し詳しく言えば、電子母子手帳は大きく分けて2つの機能がございます。 1つ目は、個々で紙の母子手帳の情報を入力することにより、その内容を確認することができるだけでなく、母子の健康データの記録管理や予防接種、健診のスケジュール管理ができ、あわせて家族間での情報の共有も可能となります。 2つ目は、町からの予防接種や健診などの情報や出産、育児に関するアドバイス、またイベント情報の提供など、必要な人に必要なタイミングでさまざまな情報を届けることができ、いつでもどこでも確認することができるというのがメリットでございます。 1つ目の個々で紙の母子手帳の情報を入力すると具体的にどのようなことができるのか、少し例を挙げてご紹介をさせていただきます。 1つ目は、出生日と性別を入力するだけで、頭を悩ますことなく簡単に標準的な予防接種のスケジュールを教えてくれるので、接種の打ち忘れがなくなるということがあります。 2つ目に、定期的な健診数値を入力するだけでお子様の成長記録をグラフで確認もできます。 3つ目に、お子様の身長、体重を入力するだけで身長、体重曲線による肥満、痩せ程度の確認ができるなどの機能があるわけでございます。 今ご説明をさせていただきましたように電子母子手帳は子育て世代に対応した便利なシステムで、子育てにかかわる負担や不安、孤立感を和らげ、妊娠出産から子育てまで切れ目のない支援が期待できるとともに、生まれてくる子供、そして家族と行政の新たな接点ができるとともに、行政としても問い合わせの削減、必要なときに情報発信できるなどのメリットもたくさんあるわけでございます。 次に、議員お尋ねの数値でございますが、平成30年度の数値をご報告をさせていただきます。 まず、出生数につきましては、85人、妊婦乳児一般健診受診率、90.8%、乳児健診受診率、83.1%、1歳6カ月健診受診率、94.0%、3歳6カ月健診受診率、94.3%であります。このように受診率の向上に向けた取り組みはいろいろとしているわけでございますが、特に乳児健診受診率が低く、少しでも受診率を向上させたいと考えております。また、目標値については、95%を目指して取り組んでまいりたいと思います。 私からは以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) 済みません、もう一度課長にお尋ねしたいんですけれども、今の電子母子手帳になったら、スマホに入ってくるんですね。それになると、体重とか今の役場から送っていく紙ペーパーではそういうことは見えないけれども、電子になれば全てのものがそういう体重とかいろんなことができてくるということなんでしょうか。同じもんではなく、いろんな情報が入ってくるということなんでしょうか。 ○議長(松島啓君) 清水健康推進課長。 ◎健康推進課長(清水嘉浩君) 議員言われるとおりでございます。実際に今の従来の紙の母子手帳でございますと、書かれた数字がそのままただ見えるわけでございますけれども、この電子母子手帳になりますと、それをグラフで見えたり、それから先ほど申し上げましたようにある程度の年齢とか、それをするだけで予防接種の打ち忘れというのは十分なくなると思います。 それと、もちろん紙ベースでこちらから勧奨の通知を上げるわけでございますけれども、今の若い方、お母様方については見られてない方というのも非常に声を聞くわけでございますけれども、やはりこのスマートフォンを活用することによって、やはりいつでもどこでも見えるというようなことから打ち忘れとか、それから忘れて受診がないというようなことについても十分対応ができると、このように思っております。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) 今お聞きしましたら、電子母子手帳というのはお母様方にとっては大切なものじゃないかなと、このように思っております。全国的にもだんだんふえてきていることでありますけれども、町長にお尋ねします。美咲町も思い切ってこの電子母子手帳を導入されたらどうかと思いますけれども、どのようにお考えでしょうか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 金谷議員の電子母子手帳の導入についての再々質問にお答えをさせていただきます。 先ほど課長の説明を伺っておりますと、平成30年度美咲町で生まれた赤ちゃんというのは85人と、こういうことでございます。85人。そうした赤ちゃんの数が一人でも多くなるように努めてまいりたいと思いますし、乳児健診受診率が83.1%ということで、大変低くなっております。こうしたことも95%以上を目指して頑張るということを今説明をさせていただきました。 お尋ねの電子母子健康手帳でございますが、課長の説明、また金谷議員のご質問を聞いておりますと、非常にいいこと、メリットが多いということがよく私自身もわかりましたし、執行部でも協議をさせていただきました。いわゆるスマホを活用し、妊娠、出産、子育て情報などを一括管理ができるものだと、こういうことでございますし、町としても必要なときに情報発信ができると、こういうメリットがあるようでございます。そうしたことからこの電子母子健康手帳、この導入に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ◆13番(金谷高子君) それでは、一般質問を終わります。どうかこの電子母子手帳ができまして、一人のお子さんも漏れなく受診ができることをお祈りして、終わらせていただきます。 ○議長(松島啓君) 以上で13番金谷議員の質問を終了します。 質問の通告は以上です。 これをもって一般質問を打ち切りたいと思います。ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松島啓君) 異議なしと認めます。これで一般質問を終わります。 日程第2、議案に対する質疑。 これから提出されております議案に対する質疑を行います。 それでは、順次質疑を願います。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 12番山本でございます。 一般会計、議案第89号、18ページ、マイキープラットフォーム推進事業費186万6,000円、これマイナンバーカードの活用をどうするかということでございましょうけど、けさの新聞には全国平均13.9%の取得だということがありますが、本町ではどの程度取得されて、これを活用される見込みなのか、全国平均に近いのか、今後の対応がもし言えればいいですし、取得のパーセントと人数がわかれば教えていただきたい。 ○議長(松島啓君) 平住民税務課長。 ◎住民税務課長(平一範君) 山本議員のマイナンバーカードの今現在の取得の状況ということでお答えさせていただきたいと思います。 6月末の数字になりますけども、1,347枚カードの交付をいたしております。人口比にいたしまして9.2%の取得率であります。今お話にもありましたけども、全国平均で13.9%、県のほうでは10.6%というふうな数字でございます。そのほうにちょっとまだ足りていないので、今後普及に向けてさまざまな広報等を行っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) よろしいですか。 ◆12番(山本宏治君) 推進に向けて頑張っていただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) ほかに質疑はありませんか。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 11番貝阿彌。やはり私も同じく議案第89号の部分の17ページにある、ちょっと教えていただきたいということも含めて、いわゆる基金積立金が、従来からお聞きしておりますのは繰越金の2分の1を積立金に充てていくということで行っておるところでありますが、今回は総額で3億6,839万4,000円ですか、積み立てがなされておる部分の中でのいわゆるこの財政調整、長期振興まちづくり基金の3億円と、それから町史編さん基金積み立てに6,000万円と、それから森林環境譲与税というのがこれが新たに基金を設ける部分だろうかと思うんですが、これが839万4,000円と、こうなっておるわけです。これトータルしますと、それ2分の1に合うわけですけど、こうした部分での基金への割り振りの基本的な部分が基準等々があるのかどうか、ちょっとそれをお聞かせください。 ○議長(松島啓君) 篠原理財課長。 ◎理財課長(篠原恵君) 理財課の篠原です。 貝阿彌議員からご質問いただきました基金の積み立てのそれぞれの割り振りに決まりがあるのかという質問に対してお答えさせていただきます。 お話ありました長期振興まちづくり基金、町史編さんの基金、森林環境譲与税の基金なんですけども、一番最後にあります森林環境譲与税の基金につきましては、こちら特定のものですんで、決まったものをそのとおりの積み立てをさせていただいております。上の2つにつきましては、状況等を考えまして、それぞれ今回このような金額にさせていただいております。 以上です。 ◆11番(貝阿彌幸善君) ということは、これについては別段なく、森林環境というのは基本的にあって、これはほんならいわゆる国のほうからの交付税の中から算入された部分であるから、今回はこれをとりあえず交付税の基金積み立てに回しておくというように理解をしてよろしいですか。 ◎理財課長(篠原恵君) 議員のおっしゃるとおりです。 ◆11番(貝阿彌幸善君) わかりました。ありがとう。 ○議長(松島啓君) ほかに質疑はありませんか。 ありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松島啓君) これで議案に対する質疑を終わります。 日程第3、美咲町歳入歳出決算認定特別委員会の設置について議題とします。 お諮りします。 このことについて、平成30年度の決算審査が終了するまで議員全員13人をもって構成する決算特別委員会を設置し、決算審査をしたいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松島啓君) 異議なしと認めます。よって、本件については、議員全員13人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置することに決定しました。 日程第4、美咲町歳入歳出決算認定特別委員会の委員長及び副委員長の互選について議題とします。 お諮りします。 本件については、議長において指名することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松島啓君) 異議なしと認めます。よって、本件については、議長において指名することに決定しました。 美咲町歳入歳出決算認定特別委員会の委員長に8番松田議員、副委員長に6番左居議員を指名します。 日程第5、議案並びに陳情等の委員会付託を議題とします。 お諮りします。 町長から提案されております議案第82号から議案第111号及び議案第113号の31議案並びに要望1件については、お手元に配付している付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託したいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松島啓君) 異議なしと認めます。したがって、議案第82号から議案第111号及び議案第113号の31議案並びに要望1件についてそれぞれ所管の委員会に付託し、審査することにしました。 以上で本日の日程は全て終了しました。 今後の日程につきましては、あす9月5日から19日までを休会とし、9月20日午後1時30分から会議を再開します。 したがって、休会中に各委員会を開催し、付託案件の審査を願います。 本日はこれをもって散会といたします。(午後3時02分)...